ScanSnap S510のフィードローラーの交換(2021/07/14

 

10年以上前のスキャナを入手して使おうとしたら、変な音がして紙が送れませんでした。

ローラー部分をのぞいてみると、完全にベタベタに溶けていて、回転できない状態でした。

とりあえず、溶けた物質(固めのゴムのようなスライムのようなもの)を取り除いてみたところ、モータは回るようになりましたが、当然、紙送りエラーが出ます。

 

DSC_0053

フィードローラーだった溶けた何かをはがした状態

 

DSC_0055

新しいフィードローラーに交換した状態

 

 

 

富士通のホームページを見ても、フィードローラーの交換部品は販売されていませんでした。適当にビニールテープを巻いて代用できないかとも考えましたが、ネットで検索してみたところ、交換部品は、AliExpressでそれらしいものが売られていることと、交換手順の記事があることがわかりました。結構大変そうですが、ものは試しと挑戦してみました。

なお、主に以下の2件の記事を参考にさせていただき、交換してみました。

https://zigsow.jp/item/39393/review/238472

https://p--q.blogspot.com/2019/07/scansnap-s500.html

 

ちばとどさん様、p—g様ありがとうございました。

 

手順はわかりやすく書かれており3時間近くかかったものの特に迷うこともありませんでした。多分、2回目があれば、半分くらいの時間でできるのではないかと思いました。

 

以下、気の付いた点です。

 

・フィードローラーの入手

私は、AliExpressで購入しました。意外と早く、10日くらいで届きました。念のため、別々の2カ所から購入しましたが、見た目の色などは若干の差があるものの、触った感じ等はほぼ同じでした。値段も両方とも9ドル弱でした。耐久性の差まではわかりません。

DSC_0052

 

 

・配線・コネクター周り

コネクターは、指で配線をちょっとだけ引っ張って、コネクターに隙間ができたらマイナスドライバー(薄いもの)でゆっくりとこじ開けるようにして外しました。配線が切れると大変ですね。

組立ての時、底面の鉄板の穴にコネクターと配線をくぐらせますが、配線を十分に引き出しておかないと、配線が変なところに挟み込まれて長さが足りなくなってしまいます。しかし、無理に引っ張ると、鉄板の穴の角が切りっぱなしなので傷をつけそうですので気を使いました。

 

・プラスチック部品の取り外し

カバーなどのプラスチック部品はスナップインで固定されているので、外すときは、何カ所も同時に外さないといけないので、部品をねじるようにして変形させながら順番に外しました。ツメが折れないように気を使いました。

逆に組み立てるときは、軽く押し当てるだけでパチパチッと自動的に嵌っていく感じでした。

 

・軸とローラー

新品のローラーはゴムというには硬くて手指で挿入するのは無理でした。ラジオペンチの先を、軸をつかむ寸前の開き具合で持ち、ラジオペンチの側面でローラーを押すようにして嵌め込みました。

なお、組み立ててからではローラー位置の微調整は硬くてできないと考えたほうが良いので、軸を取り外す前に、軸のどの位置までローラーを嵌め込むのかマークをつけておいたほうが良さそうです。

 

・ベルト

うまく分解組立てをすれば、ベルトは外さないで済むのですが、うっかりギヤを落とすなどしてベルトが外れてしまうと、ベルトを通す場所がわからなくなる可能性があるので、注意が必要です。よく覚えておきましょう。

 

・フィードローラーの相手側のローラーの掃除

フィードローラーでは紙を挟んで送りますが、その時圧力をかけるために相手側の押さえのローラーが存在します。フィードローラーの軸は丁寧にベタベタを取り除きましたが、相手側の押さえのローラーにも、ベタベタがわずかに残っていました。スキャンしたところ、原稿の方にわずかにベタベタが付いていたので気が付きました。こちらもきれいにしておかないと不具合の原因になりそうです。