星は空の彼方、月よりも遠く

晴観雨作、晴れたら星空観望、降れば望遠鏡工作、永遠のビギナーを抜けられず、日々悶々としています。

October 2016

M31アンドロメダ大星雲を写すと、M32M1102つの明るい伴星雲が一緒に写ります。
M32は写真の中央下(南)にあり、M110は右上(北西)にあります。M110は後から追加されたものです。目立つのに何故か当初のメシエカタログにはなかったようです。
あまりに有名な星雲で、周りの淡い部分を入れると長径180′に達します。今回の写真の視野が縦1°、横1.5°なので、倍ぐらいはみ出していることになります。
 
実際の大きさは直径20万光年以上あり、私達の所属する天の川銀河の倍以上です。なんと、約40億年後には両者は衝突してしまうようです。地球や人類がその頃まで存在しているかわかりませんが、すごいことになるのでしょうね。大変です。
 
なお、M31は渦巻銀河ですが、我が天の川銀河は棒渦巻銀河だったようです。調べてみて初めて知りました。似ていると思っていたのに結構見た目が違うようです。
 
イメージ 1

M31NGC224、別名アンドロメダ大星雲)
星座:アンドロメダ座、種別:渦巻銀河(Sb

赤経:00h42.7m、赤緯:41°16'

視等級:4.4mag、視直径:180'x63'
距離:230万光年

M32NGC 221

星座:アンドロメダ座、種別:楕円銀河(E2

赤経:00h42.7m、赤緯:40°52'

視等級:9.2mag、視直径:8'x6'
距離:230万光年

M110NGC 205

星座:アンドロメダ座、種別:楕円銀河(E5p

赤経:00h40.4m、赤緯:41°41'

視等級:9.4mag、視直径:20'x10'

 

撮影時刻:20161024211053秒>214223秒(最初と最後の画像の露出開始時刻)
露出時間等:約59sec露光で25枚撮影(総露出時間:24min35sec
撮影光学系:AL107PH直焦点(D107mmf700mm
カメラ:EOS60DaISO)(RAWJPGL))、フィルター無し
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動+M-GENガイド(+ディザリング)
画像処理:DSSLight25枚、Dark30枚、Flat0枚)スタック合成処理後、PSEでトーンカーブ、彩度調整等
トリミング:2850ピクセルx4275ピクセル(約1°×1.5°)
撮影場所:自宅ベランダ観測所

 

 

 

晴れの日が増えてきました。今朝もよく晴れていました。もっとも25日は崩れるようです。
明け方の月は嵐の大洋が多くを占めるため単調な景色です。コペルニクスクレーターが夕暮れを迎えています。気流の状態はまずまずですが、変な振動があります。建物でしょうか。

 

イメージ 1

月齢:23.812AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161025044150
月の位相:294.192°、月の輝面比:29.511
月の地心距離:390,801km、平均との比率:101.665%、月の高度:47.256°

 

イメージ 2

2016/10/25_04:41:50の月の自転軸(中央標準時 ΔT=68s

月の自転軸の北極方向角:21.169°
地球から見た月面中点の月面緯度:1.719°、月面経度:7.293°

太陽から見た月面中点の月面緯度:1.24°、月面経度:-106.82°   

 

撮影日時:20161025044150ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/50秒(ISO400)で218枚位撮影し、Registax149枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、DPPでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

 

日付が22日になっていますが、金曜夜の延長です。月の出が遅くなってきました。そろそろ夜遅くではなく朝早くの方が撮影しやすくなります。
薄雲が通過していますが、比較的薄く広がった雲で撮影にはそれほど不都合はありませんでした。だんだん晴れの時間帯が多くなってきたようです。月が小さくなるに連れて星空の観望が好機を迎えます。

 

イメージ 1

月齢:20.625AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161022001250
月の位相:255.272°、月の輝面比:62.711
月の地心距離:374,033km、平均との比率:97.303%、月の高度:29.421°

 

イメージ 2

2016/10/22_00:12:50の月の自転軸(中央標準時 ΔT=68s
月の自転軸の北極方向角:6.660°
地球から見た月面中点の月面緯度:5.600°、月面経度:7.224°
太陽から見た月面中点の月面緯度:1.17°、月面経度:-68.00°     

 

撮影日時:20161022001250ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/50秒(ISO400)で212枚位撮影し、Registax148枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、DPPでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所
その他
 
 

夜遅く月が昇ってきます。気流のせいなのか、画像の細部がぶれて見えて上手くピントが合わせられません。月の北極がこちらに向いていて、北極地域の観測好機です。

 

イメージ 1

月齢:19.593AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161020232550
月の位相:241.747°、月の輝面比:73.668
月の地心距離:368,511km、平均との比率:95.866%、月の高度:31.568°

 

イメージ 2

2016/10/20_23:25:50の月の自転軸(中央標準時ΔT=68s

月の自転軸の北極方向角:0.260°
地球から見た月面中点の月面緯度:6.326°、月面経度:6.254°

太陽から見た月面中点の月面緯度:1.14°、月面経度:-55.44°     

 

撮影日時:20161020232550ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/50秒(ISO200)で215枚位撮影し、Registax151枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、DPPでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 
 
 
 

あまり大きな黒点もなく静かな太陽面です。

太陽面撮影をしている他の方の写真を見るとフィルターを駆使して様々な波長で特徴ある現象を捉えているようですが、今後、日中の撮影ができるように時間に余裕があるようになったら、考えてみたいと思います。しかし、狭帯域の干渉フィルターは高価なのでそのへんも含めて検討です。

 

イメージ 1

太陽黒点(AL107PH+2xTeleplusPRO300+ Orion製太陽用白色減光フィルター)

主画像撮影日時:20161015082453
(東西検出画像:20161015082546秒)
露出時間等:1/500秒(ISO100)、RAW
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GTトラッキング停止
カメラ:EOS 60Da、ホワイトバランスは色温度3000°K
画像処理:RAW画像をDPPでホワイトバランス調整し、1800x1200にリサイズ後、SunImageProcessで経緯度図を描画
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

かに座はふたご座としし座に挟まれ、見栄えはマイナーな星座ですが、その真ん中にある有名な星団です。直径は90′と大きく、今回の画角には全く収まっていません。もう少し短い焦点距離のレンズで撮影したほうが良さそうです。月明が有っても星だけの星団はあまり影響はないようです。
 
 
イメージ 1

M44NGC2632、別名プレセペ星団)
星座:かに座、種別:散開星団
赤経:08h40.1m、赤緯:19°59'
視等級:3.7mag、視直径:90 '
距離:590光年
撮影時刻:20161015040125秒>043220秒(最初と最後の画像の露出開始時刻)
露出時間等:約59sec露光で29枚撮影(総露出時間:28min31sec
撮影光学系:AL107PH直焦点(D107mmf700mm
カメラ:EOS60DaISO1600)(RAWJPGL))、CLS-CCDフィルター(ボディ内)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動+M-GENガイド(+ディザリング)
画像処理:DSSLight29枚、Dark30枚、Flat0枚)スタック合成処理後、PSEでトーンカーブ、彩度調整等
トリミング:2850ピクセルx4275ピクセル(約1°×1.5°)
撮影場所:自宅ベランダ観測所
 

満月を過ぎたばかりの月です。薄雲を通しての撮影で、若干コントラストが落ちています。来月の満月が今年のスーパームーンとなりますが、今月も0.4%程度小さいだけで、ほとんど違いません。

 

イメージ 1

月齢:15.501AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161016211420
月の位相:184.633°、月の輝面比:99.837
月の地心距離:358,074km、平均との比率:93.151%、月の高度:44.585°

 

イメージ 2

2016/10/16_21:14:20の月の自転軸(中央標準時ΔT=68s

月の自転軸の北極方向角:-21.718°
地球から見た月面中点の月面緯度:4.837°、月面経度:-1.143°
太陽から見た月面中点の月面緯度:1.04°、月面経度:-5.71°       
 

撮影日時:20161016211420ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/80秒(ISO200)で213枚位撮影し、Registax149枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、PSEでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 
 

今夜も晴れました。でも薄っすらと雲が通過してゆきます。さすがに星雲などの撮影は無理そうです。

 

イメージ 1

月齢:14.502AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161015211600
月の位相:170.520°、月の輝面比:99.317
月の地心距離:359,923km、平均との比率:93.632%、月の高度:49.849°

 

イメージ 2

2016/10/15_21:16:00の月の自転軸(中央標準時ΔT=68s

月の自転軸の北極方向角:-24.101°
地球から見た月面中点の月面緯度:3.466°、月面経度:-3.079°

太陽から見た月面中点の月面緯度:1.01°、月面経度:6.43°        

 

撮影日時:20161015211600ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/125秒(ISO200)で216枚位撮影し、Registax151枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、DPPでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

久しぶりに週末に比較的長い時間、晴れの予報(GPV)が出ていました。あいにくと満月直前の月が輝いていますが、透明度が良いようでしたので、今季初のオリオン大星雲を撮影してみました。中央部は完全に露出オーバーです。トーンカーブをいじるだけでなく、HDRとかアンシャープマスクとか、より高度な画像処理方法を学ばないと先に進めないようです。
 

オリオン大星雲はとても明るい散光星雲で、大きさも満月の倍くらいあります。

下の画像は約1°×1°にトリミングしてあるので周辺部はややはみ出していることになります。
 
イメージ 1

M42NGC1976、別名オリオン大星雲)

星座:オリオン座、種別:散光星雲

赤経:05h35.4m、赤緯:-5°27'
視等級:4.0mag、視直径:66 'x60'
距離:1500光年

撮影時刻:20161015000153秒>003150秒(最初と最後の画像の露出開始時刻)
露出時間等:約59sec露光で27枚撮影(総露出時間:26min33sec
撮影光学系:AL107PH直焦点(D107mmf700mm
カメラ:EOS60DaISO1600)(RAWJPGL))、CLS-CCDフィルター(ボディ内)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動+M-GENガイド(+ディザリング)
画像処理:DSSLight27枚、Dark30枚、Flat0枚)スタック合成処理後、PSEでトーンカーブ、彩度調整等
トリミング:2850ピクセルx2850ピクセル(約1°×1°)
撮影場所:自宅ベランダ観測所

 

久しぶりに週末に晴れ渡りました。月は満月直前の大きな月です。距離的にも最接近に近い距離です。久しぶりなので、感激です。透明度も高く風も穏やかでした。

 

イメージ 1

月齢:13.520AL107PH+2xTeleplusPRO300

20161014214100
月の位相:156.890°、月の輝面比:95.988
月の地心距離:363,439km、平均との比率:94.547%、月の高度:52.239°
 
イメージ 2

2016/10/14_21:41:00の月の自転軸(中央標準時ΔT=68s

月の自転軸の北極方向角:-24.891°
地球から見た月面中点の月面緯度:1.906°、月面経度:-4.710°
太陽から見た月面中点の月面緯度:0.99°、月面経度:18.37°      
 

20161014_21h40m48s60_100_ISO200reg151%215wl03TRA.jpg

撮影日時:20161014214100ころ(画質JPG(L)45秒間の高速連写)

露出時間等:1/100秒(ISO200)で215枚位撮影し、Registax151枚を自動選択してスタック合成
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、高速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、PSEでトーンカーブ調整等
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル(約35'×35'
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

ここ数ヶ月、一晩中晴れるということはほとんどありませんでしたが、わずかに晴れることが数回ありました。週の平日、夕方曇っていて、夜半過ぎから晴れる場合などはなかなかそのチャンスを活かすことが出来ません。

今回は、GPV天気予報が夜半過ぎから晴れを予想していましたが、翌日の仕事が辛いのでサクッと流し撮りで撮影するにとどめました。どうして連休の間に晴れないのでしょうか。

星空をあまり見ないまま季節はめぐり、夜半すぎには冬の空の撮影好機になっています。東天にはしし座がのぼり、後一月ほどでしし座流星群の時期となります。その頃には良い天候が続くようになると良いですね。
 
イメージ 1

オリオン座付近
撮影時刻:20161012013134秒>013418秒(最初と最後の画像の露出開始時刻)
露出時間等:約30sec露光で6枚撮影(総露出時間:3min
レンズ:Ai Nikkor 35mmF2F4)(マウントアダプター使用)
カメラ:EOS60DaISO800)(RAWJPGL))フィルター無し
架台等:HANZAの三脚
画像処理:SiriusCompで比較明合成後、PSEでトーンカーブ、彩度調整等
トリミング:無し
撮影場所:自宅ベランダ観測所

 

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