星は空の彼方、月よりも遠く

晴観雨作、晴れたら星空観望、降れば望遠鏡工作、永遠のビギナーを抜けられず、日々悶々としています。

May 2015

  ついつい衝動買いしてしまいました。運良く国内初ロットで手に入りました。
今回は開梱して使用する前の準備段階のお話です。実際に使用してみての報告は次回以降でお許し下さい。
 
M-Genのセット内容は、カメラ、ハンドコントローラー、USBケーブル、カメラ接続ケーブル、ST4ケーブル、電源ケーブル(12Vシガープラグ仕様)、取扱説明書2種類でした。(写真のレンズはセット内容に含まれません。)
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NexGuideも持っているのですが、前期バージョンのもので、現バージョンよりセンサー感度が低いためガイド星探しがやや難しかったので使いこなすことが出来ていません。それとディスプレイがセンサー後面なので、ある程度以上高度が高い対象では画面を見ながら操作しようとすると結構無理な姿勢になってしまいます。ガイド望遠鏡の焦点距離が長ければダイヤゴナルなどを入れれば姿勢の問題は解決しますが、焦点距離が長いとガイド星の導入が難しく、何度もアイピースに差し替えたりピントを合わせ直したりしなくてはならないなど、最適手順を見つける前にギブアップしてしまいました。
 
遠征するときなら気合を入れて高感度カメラにパソコンをつないでPHDする元気も出ますが、自宅でちょっと新星彗星などを撮影したいというようなときには簡単なものが良いです。
 
今回購入したM-GENは、うたい文句通りなら、そのような問題を解決してくれるだろうと期待しています。センサーチップは高感度だそうですがこれは実際に星を入れてみないとわかりません。ディスプレイがハンドコントローラに付いているのは大変便利だと思います。というか、それがなければ購入することはなかったと思います。ガイド状況がLEDで点灯するのも良いですね。NexGuideでは、ガイド状況はLCD表示のみです。改造して外付けLEDに表示させる記事が見つかるくらい望まれている機能でしょう。実際のガイドの良否とは関係ありませんが。ディザリング(Random Displacement)はスタックする場合に便利な機能だと思います。なお普段は短時間の恒星時駆動放置で撮影してDSSしているので、自然と星とピクセルの位置関係がずれていって類似の効果が出ているものと思われます。
 
M-GEN100mmまたは75mmの産業用カメラレンズとのセットも有りますが、昔のレンズをいろいろと持っているので、再活用を考えて、SMCタクマー135mmF3.5M42接写リングとBORG7856で仲介して付けてみました。フランジバックをもう少し調節する必要がありそうです。
 
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赤道儀への搭載方法は検討中です。昔、実験のためにこの接写リングに1/4インチのネジを切ったので適当なカメラ雲台でも良いかもしれません。実際に十分な精度で固定できるか検証する必要はあると思います。
 
NexGuideには、31.7mm-Tマウントアダプタが付いていましたが、M-GENには付いていません。と、いうか、フタ、キャップもありません。カメラのセンサーはチップ表面に保護シールが貼ってあって使用前に剥がすのですが、そのあとは使用後レンズを外すと、センサーがむき出しになってそのまま箱に戻さなくてはならなくなります。レンズをつけたらめったに外すことはないという想定でしょうか。100mmクラスのレンズならそれも可能でしょうが、オフアキシスガイダー等に使う場合もあるかもしれないので、何らかのキャップは欲しいです。(なお、八仙堂さんのM42メタルキャップはピッチ1mmのはずですが、ねじ山数が少ないためかピッチ0.75mmM-Genにも無理なくぴったりねじ込めました。)
NexGuideは、外部接続がRS232CなのでSerial-USB変換が必要ですが、M-GENでは、付属のminiUSBケーブルで接続出来るようです。
 
NexGuideでは、カメラにST4互換ケーブルと電源ケーブル、ハンドコントローラの3本を接続する必要がありましたが、M-GENではカメラには1本だけでOKです。もっとも、私のNexGuideケーブルは、LANケーブル(8芯)の外側2本を電源線にして中央6本がST4互換になるようなケーブルを作ったので、見た目、この部分は1本にしか見えません。
メニュー等は、M-GENの方が、良く言えば多機能、言い方を変えるとやや複雑です。でも基本となるところはほぼ同じではないかと思います。ガイド星を導入してゲイン等を調節してピントを合わせてロック、キャリブレーション、ガイドとなります。

 

カメラコントロール機能は、通常ならあれば便利程度の機能ですが、ディザリング機能を使うときには必須となります。カメラコントロール機能を使うときはM-GENとカメラを接続する必要があります。純正品というか販売されているのはずいぶん高価です。私の使用しているキヤノンの場合、φ2.5mmとφ3.5mmのステレオプラグが両端に付いているケーブルがあれば良いので、格安のキヤノン用リモコン(数百円)と100円ショップのステレオイヤホンを買ってきて、イヤホンの配線を適当な長さで切断してプラグの配線が同じになるようにリモコン内部でハンダ付けすれば自作可能です。本当は光カップラを入れたほうがより安全だと思いますが、オープンコレクターなので、多分大丈夫でしょう。AZ-EQ6GTにもカメラコントロール機能があり、このケーブルを使用していますが機能的には問題なく動作しています。
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(個人的な感想、意見です。製品についてはあくまで私の持っている個体についての使用に基づく感想を記述しており、その製品の一般的な仕様であるとは限りません。推奨される使用方法とは限りません。自作等については痛い目にあっても自己責任でお願いします。)

 今まで101ED直焦点で撮影してきましたが、AL107PHへの撮影機材変更の検討のため、月を撮影してみました。月齢は8.3です。上弦をわずかに過ぎたところで、クレーターの陰影が一番目立つ時期です。比較のため、101EDAL107PHの両方で撮影しました。画面の有効利用のためTelePlusPRO300(2x)を使っています。Al107PHは焦点距離が700mmと、101ED630mm)より1割位長いので画面にいっぱいな感じです。また、今夜は、月までの距離が最遠に近い(正確には05270712分に最遠(404244km))ので一番小さく見えているはずで、逆にスーパームーンの時などは本当に画面いっぱいになるでしょう。
 
さて、どちらが綺麗に撮れるか、まだ結論は出ませんが、なかなか甲乙つけがたいところです。画像処理のパラメーターの僅かな違いの方が大きく影響してしまいます。
 
まずAL107PHで撮影したものです。
 
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月齢:8.295AL107PH+2xTeleplusPRO300

月の位相:98.150、 月の輝面比:57.088

月の地心距離:404,111km、平均との比率:105.128

撮影日時:2015 5 2620 18 20秒ころ(画質JPG(L)40秒間の連写)

露出時間等:1/80秒(ISO800)で116枚位撮影しRegistax70枚(60%)を自動選択
望遠鏡:AL107PH (D107mmf700mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
トリミング:3315ピクセルx3315ピクセル
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 
次に101EDで撮影したものです。
 
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月齢8.303101ED+2xTeleplusPRO300

月の位相:98.243、 月の輝面比:57.169
月の地心距離:404,116km、平均との比率:105.129
撮影日時:2015526203045秒ころ(画質JPG(L)40秒間の連写)
露出時間等:1/100秒(ISO800)で119枚位撮影しRegistax71枚を自動選択
望遠鏡:BORG101ED (D101mmf640mm)2xTeleplusPRO300
架台:AZ-EQ6GT放置駆動
カメラ:EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理:Registaxでスタック、wavelet処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所:自宅ベランダ観測所

その他

 
 
Bahtinov(Carey)Maskでの星像(回折光)比較では、101EDは、波長(色)によって焦点位置がずれる現象(色収差)が若干見られましたが、月のように大きな面積でほとんどモノクロに近い対象物の場合、あまりわからないようです。EDダブレットアポもEDトリプレットアポに負けずに頑張っています。
 
一部をトリミングして見やすくしました。アペニン山脈付近です。クレーターだけとは違った複雑な地形の陰影が見られます。AL107PH101EDの比較は難しいです。
 
AL107PHによるアペニン山脈付近(上の写真の一部をトリミング)
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101EDによるアペニン山脈付近(上の写真の一部をトリミング)
 
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  なお、機材比較後、101EDはGP+SkySensor2000PCと組み合わせて手軽な移動用システムにする予定です。

 
AL107PH到着後1週間が経ちましたが、521日になってようやく都合良い時間に晴れました。
見やすい方向の明るい星としてスピカが南の空に涼し気な光を放っています。
21日の午後は風が強く吹いていたので、気流の状態は良くないかもしれません。
 
AL107PHで見る星像はどうでしょうか。今回の望遠鏡構成は、AL107PH2インチアダプタの後ろに、Vixenフリップミラー、BORGT-M57変換リング7523、回転装置7351、カメラマウントホルダー7000EOSマウントアダプター5005、そしてEOS60Daというものです。この状態で、フォーカサーを約25mm+α繰り出したところで、ほぼピントが合いました。フリップミラーの直角側にはアイピースを入れて眼視でも見てみました。なお、カメラを付けても標準位置(格納箱に入れるときのスポンジ形状に合った位置)の鏡筒バンドの後ろのあたりに重心があり、101EDと違ってオフセットしなくても普通に架台に載せることが出来ました。レンズ+セルが結構重いのでしょうか。
 
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架台はいつものAZ-EQ6GTです。簡単に1-starアライメントでスピカを入れました。
 
まずピント合わせです。レンズフードにBahtinov(Carey)Maskをかぶせてラックピニオンを回しますが、軽いタッチで出し入れできます。クランプがやや緩めでしょうか。クランプを締めても低速側のノブを回すと簡単に動いてしまいます。また、移動方向を反転するときに木星の直径くらい像がシフトします。NSC12B(手持ちのシュミカセ)ほどではありませんが、高倍率では気になります。
 
カメラの液晶パネルで見ながら合わせて、一旦撮影して高倍率で再生して回折光の間隔を見て2,3回合わせ直すと何とかピント位置がわかります。0.1mm以下の精度で合わせる感覚です。なお、AL107PHの紹介文(KKWEB)には、バーニア(副尺)が付いていると書かれていましたが、実際には副尺どころか目盛りを合わせる指標もなく、目盛りが隠れて見えなくなるところで読んでいましたが視差の影響が大きいので、大まかに合わせる以上には目盛りを頼りにするのは難しいようです。WEBの写真とは違って、クランプ位置はピニオンギヤの下ではなくピニオンとは反対側で接眼筒を押さえるようになっていました。この際書いてしまうと、レンズ飾り環には焦点距離700mmと書いてあり、取扱説明書695mmとは違っています。また、取扱説明書では、フォーカサーの減速率は1:10ですが、実際に数えてみると1:8のようです。若干の仕様変更は仕方ないかもしれませんし、最初からそう書いてあれば気にすることはないのですが、取扱説明書にも反映させておいてほしいものです。レンズセルを鏡筒に固定する3組の押し引きネジのうち、輸送中と思われますが押しネジが1本抜けてフードとセルの間で転がっていました。レンズの調整について問い合わせたところ早速お電話をいただき、鏡筒やセルの加工精度が高いので固定は引きネジだけで十分で押しネジは軽く入れてあるだけなので光軸再調整は不要だろうとのことでした。まあ、そんなものでしょうか。
 
Bahtinov(Carey)Maskによる回折像は比較的真っ直ぐで、101EDの時のように波長()によって回折光が曲がって見えるということは無いように感じました。写真は960x480ピクセルを切り出しています。コントラスト等を調節しているので目で直接見た感じとは少し違います。
 
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次に、焦点内外像です。焦点を合わせた位置から、目盛りを見ながら±1mm移動して撮影しました。気流の影響があるので、約80枚撮影してRegistax50枚程度自動選択してスタックし、Wavelet処理していますので、細部構造が見えています。焦点内外で様子が違って見えますが多分球面収差の影響でしょう。波長()によっても違うようです。ハルトマンかロンキーでも見てみたいものです。ハルトマン板は自作できそうですが、ロンキーは適当なものを探さないといけません。いまはどこかで扱っているのでしょうか。以前にtelescopperさんから購入しようとして代金を振り込んだのですが、そのまま行方不明になってしまいました。横尾さんはどうしているのでしょうか。
 
焦点の内側に1mm入れた時の星像です。
 
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次に焦点の外側に1mm出した時の星像です。かなり様子が違いますね。
 
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次回は直焦点とフラットナー、レデューサーを使った場合で比較してみようと思います。

 

 私の愛車はマツダのMPVで、もう10年くらい前のタイプです。1年半前に中古で購入しまいた。走行距離は3km以下だったので、まだエンジンは調子よく回っています。
さてこの形式のMPVの後部スペースの左側に丸い蓋があります。

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車種によってはここにシガーソケットがついていますが、よく知られているように、シガーソケットが付いていない形式の車種でも配線はされています。工具スペースの蓋を開けて内部の配線を探ると、コネクタが紙テープで他の配線に固定されています。簡単に外せます。
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シガーソケットは純正部品で、G14T-66-290という番号です。ディーラーなどからも入手可能と思いますが、いろいろとよけいなサービスを勧められそうなので、今回は割高ですがMonotaROから2070円で購入しました。ソケット本体とネジ止め用の筐体の2個の部品です。
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まず、ケーブルにネジ止め用筐体を通してから、ケーブルを、パネルの裏から出します。
 
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そこに、ソケットのコネクタを接続し、パネルの穴から入れて、裏からネジ止めすれば出来上がりです。
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長時間自動車本体のバッテリーを使うのは不安ですが、走行中にディープサイクルバッテリを充電する時などには便利そうです。
 

 

 もう5年以上、新たな望遠鏡は導入していないのですが、少しだけ上を狙ってみて、EDトリプレットアポを導入しました。世の中はクワッドアポ、クインテットアポに向かっていますが、なかなかそこまでは手が届きません。いまはEDダブレットアポの101ED(Ⅱではない)を使用していますので、120130mmクラスも考えてみましたが、メインの自宅ベランダ観測所では焦点距離が長いと支障があります。
 
さて、立派な格納箱が到着しました。
 
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開けてみると、結構太い鏡筒が収まっています。フードのAL107PHのロゴが素敵です。Sharp Star社は、中国名では、鋭星光学と書くようです。そのまんまのネーミングです。ちなみに、Sky WatcherSynta社は、信達(実際には簡体字(簡化字))のようです。
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箱から取り出すとこんな感じです。
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レンズも綺麗です。D107mmFL700mmと書かれています。仕様書では695mmとありますがどちらが正しいのでしょうか。
 
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昨夜は台風で外に出すどころではありませんでしたが、晴れる日が楽しみです。
 

 引き続き満月過ぎの月です。だんだん月の出るのが遅くなり、高度が上がるのを待つと深夜になってしまいます。しかも、この季節の満月近い月の位置は冬至点付近なのであまり高くなりません。空の透明度はよくありません。101ED直焦点と、+2xTeleplusPRO300での撮影比較です。
 
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月齢18.856 (101ED直焦点)

月の位相:221.705、 月の輝面比:87.329
月の地心距離:383,223km、平均との比率:99.694
撮影日時 2015580031分から
露出時間等 1/400秒(ISO640)で120枚撮影し72枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT月速度駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 
 

まだまだかな??

 
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月齢18.862101ED+2xTeleplusPRO300

月の位相:221.773、 月の輝面比:87.289
月の地心距離:383,204km、平均との比率:99.689
撮影日時 2015580039分から
露出時間等 1/160秒(ISO640)で120枚撮影し65枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED (D101mmf640mm)2xTeleplusPRO300
架台 AZ-EQ6GT月速度駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

 満月が過ぎてしまっていました。三日月の頃見えている地形が光の向きが逆になって見えるようになります。三日月の頃はベランダ観測所からは見えないので、満月以降がチャンスになります。

RegistaxWaveletfilterの再学習を始めたところでいろいろ試しています。また、使えるようになった2xTeleplusPRO300を使った時との比較も進めています。画像処理ソフトの自動ボタンでもそれなりの結果が得られますが、パラメーターをいじると更に良くなったりします。(多くは不自然になりますが(汗))

 
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 月齢16.739 (101ED直焦点)

月の位相:196.079、 月の輝面比:98.044
月の地心距離:390,390km、平均との比率:101.558
撮影日時 2015552142分から
露出時間等 1/800秒(ISO640)で120枚撮影し73枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT月速度駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

2xTeleplusPRO300を使うと、ピクセル的には解像度が上がりますが、シャッター速度は遅くしなくてはなりません。また、光学系の口径は同じなので、光学的分解能は上がらず、専用設計ではないので一般に光学的収差は増加するはずです。101ED直焦点とEOS60Daの組み合わせでは、光学的分解能がピクセル的分解能を上回っているので、拡大の効果が期待できると考えて2xTeleplusPRO300を使用してみたのですが、画像処理のせいかもしれませんが、効果がはっきりと分かるところまで行っていないようです。まだまだ努力・工夫が足りないようです。

 
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月齢16.745 (101ED+2xTeleplusPRO300

月の位相:196.153、 月の輝面比:98.026
月の地心距離:390,368km、平均との比率:101.553
撮影日時 2015552151分から
露出時間等 1/250秒(ISO640)で120枚撮影し72枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED (D101mmf640mm)2xTeleplusPRO300
架台 AZ-EQ6GT月速度駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 


 55日の深夜というか、月の高度が高くなるのを待っていたら、うっかり居眠りしてしまったので6日になってしまいましたが、月の近くに土星がいます。右下にありますが間に月2個分くらい入りそうですので、1度ちょっと離れているのでしょうか。つるプラ(http://homepage2.nifty.com/turupura/new/2015/new1505_01.html)によれば、「最も近づくのは56日の1時半ごろで、間隔は1.2度です。」とありますので、まあ、頃合いでしょう。
 
露出を月と土星の両方に合わせるのは難しいので本来HDR処理するべきでしょうが、まだ慣れていないので、79枚中63枚をRegistaxした画像を元に、月に合わせて画像処理した画像に、土星に合わせて明るさコントラストを調節した画像の月を塗りつぶした土星のみの画像を比較明合成して見ました。
 
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月は大体1時間で直径分くらい(30(minutesof arc))動くので、1分間に30(seconds of arc)位動きます。Registaxするための120枚の撮影に約40秒かかるので、土星の直径分くらい月と土星の位置関係は動いているはずですが、見てもわからないような気がします。
 
 
月齢と土星
撮影日時 2015560150分から
露出時間等 1/500秒(ISO640)で120枚撮影し63枚を半手動
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT月速度駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、DDP等でシャープネスコントラスト比較明合成等処理
場所 自宅ベランダ観測所
その他
 


像の拡大にはいろいろなバーローレンズや専用エクステンダなどもありますが、撮影時に簡単に交換できることから、カメラ用のアダプタを使うことがあります。太陽や月の撮影に便利です。最近、CANON用にTelePlus PRO300Xをヤフオクでポチりましたが、実はよく知られている問題のようですが、そのままでは望遠鏡に使えないようです。
 
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これは、焦点距離が伸びるため実効的な開放F値が変わるので、レンズ側の情報を電気接点から取得して、開放F値を2倍にしてボディ側に伝えるような補正をする回路が内蔵されているのですが、ちゃんとしたレンズがついていないと接点エラーと解釈され、カメラのシャッターが切れなくなってしまいます。接点が全くなければ、ボディ側はないものとして処理してくれるのですが中途半端に中間回路があるため、このようになるらしいです。これを解決する方法として、電気接点にテープを貼って絶縁する方法がネットでは公開されています。しかし、接点は導通を確実にするためスプリングで一定の圧力がかけられており、テープがずれたりしないよう、また破れないような材質の薄板小片を考えないといけません。
 
私の場合、他の目的にTelePlusを使う予定もないので、この接点を外してしまっても良いのではないかと思い、早速調べてみました。
 
TelePlusのボディ側のマウントは、4本の小さなネジで、本体に止められているので、これを外します。小さなネジですが、頭はだいたいPH0が適合するくらいのものです。
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外してみると、ボディ側マウントにレンズが固定されていますが、横に数本の、黄銅系の色をした材料の長い棒があります。これが接点の延長のようです。本体の、レンズ側マウントの裏側に電気回路があり、これとつながるような構造になっています。


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取り外したレンズ付きボディ側マウントを逆さまにすると、接点棒の支持部が、2本のネジでボディ側マウントに固定されているのがわかります。片方の端の接点棒は、小さな金属板でネジと接触するようになっています。この接点棒は、マウントと電気的につながることになります。電気的な絶縁を簡単に確保するためと思われますが、TelePlus本体の材質はプラスチック製でややチープ感があります。

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これを外してしまえば良いわけです。組み立て直すと接点のあった部分が穴が開いてしまいますが、マウントの内部に隠れる部分なので気にしなければ問題無いと思われます。

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なお、レンズ側マウントのレンズロックピンのスプリング押し棒が本体に付いているので、ボディ側マウントを外したまま本体を逆さまにすると、抜け落ちてしまうので注意が必要です。探し回りました。
 
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外した電気接点は、もしかしたらもとに戻すこともあるかもしれないので失くさないように保存しておきました。

 
101EDにつけると月がちょうどいい大きさで写ります。
 
 
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月齢13.726
月の位相:161.380、 月の輝面比:97.383
月の地心距離:399,939km、平均との比率:104.042
撮影日時 2015522123分から
露出時間等 1/200秒(ISO500)で121枚撮影し67枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所
その他
 
 

 満月に近い月はのっぺりとしたイメージになってしまいます。一方、周辺部に陰影がついてふだん見られない地形が見られます。また秤動のため、隠れている裏側の地形も見えることがあります。1950ピクセル、角度45分相当分をトリミングしました。
 
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月齢13.736

月の位相:161.497、 月の輝面比:97.415
月の地心距離:399,911km、平均との比率:104.035
撮影日時 2015522138分から
露出時間等 1/1000秒(ISO640)で121枚撮影し97枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60Da、低速連写モード撮影
画像処理 Registaxでスタック処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

 引き続き月面です。結構連続して毎晩撮影できています。今夜は薄雲がかかったような空です。もうすぐ満月です。画像処理で少しシャープネスを上げすぎたかもしれません。1950ピクセル、45分相当分をトリミングしました。
 
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月齢12.733

月の位相:150.353、 月の輝面比:93.455
月の地心距離:402,364km、平均との比率:104.673
撮影日時 2015512134分から
露出時間等 1/400秒(ISO400)で119枚撮影し95枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60DaISO400、低速連写モード撮影
画像処理 Registax95枚をコンポジット処理、PSEでシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

その他

 

本番の、ASCOM互換電動フォーカサーの自作記事を書く前にトラブルが先になってしまいました。

自作電動フォーカサーのステッピングモーターのドライバ/コントローラにArduinoを使っていました。

最初に作ったものは押しボタン式のスタンドアロンですが、ケーブルの引き回しなどが面倒くさいので、PC接続を考えて、SGLfocuserなどのインストールを準備していたのですが、途中で先日購入した**insmartArduino Nanoコンパチが動かなくなりました。



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ネットで検索した記事によればUSBシリアル変換ICFT232RLの偽物があるらしく、最近のFT232RLドライバはそれを検知して使用不可能にする機能があるそうです。

http://blog.dream-drive.net/2014/11/4022/

http://it.slashdot.jp/story/14/10/23/0413210/

http://blog.livedoor.jp/ese_admin/archives/52118653.html

http://nuneno.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/aliexpressft232.html

 

最初につないだときは問題なく動いていたので多分これが原因ではないかと考えています。

デバイスマネージャでハードウエアIDを見ると確かに、本来は、PID_6001となっているべきところが、USB\VID_0403&PID_0000&REV_0600となっていてPID0000になっていました。

 

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ATmega328に直接ICSPで書き込む方法もあるそうですが、今考えているのは、PCからUSB経由でarduino(コンパチ)にコマンドを送るものなので、USB-シリアル変換が出来ないと使えません。

とりあえずの対処方法は、以下のURLで見つけましたが、結局返品交換しました。

http://make-first.blogspot.jp/

しかし、模造品メーカそのものではなく、模造品かどうかわからないで購入した善意の(清貧な)エンドユーザが不利益を被るような対策はいかがなものでしょうか。そのような非難が多かったらしく現在はこのバージョンのドライバをWindowsUpdateで配布するのはやめたようですが、アプリではなくドライバなので既にインストールされたものを調べて置き換えるのは面倒そうです。

 

 引き続き月面です。ガッサンディがちょうど見頃です。
 
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月齢11.734
月の位相:139.413、 月の輝面比:87.971
月の地心距離:404,122 km、平均との比率:105.131
撮影日時 20154302132分から
露出時間等 1/400秒(ISO400)で121枚撮影し96枚を自動選択
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60DaISO400、低速連写モード撮影
画像処理 Registax109枚をコンポジット処理、PSEでシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所
その他

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