星は空の彼方、月よりも遠く

晴観雨作、晴れたら星空観望、降れば望遠鏡工作、永遠のビギナーを抜けられず、日々悶々としています。

February 2015

薄雲はありますが、月や木星、明るい星は見えています。天候は下降気味です。昨夜に引き続き月面撮影してみました。ISO2001/100sec142枚連続撮影しRegistaxでスタックした後、waveletやシャープネス、コントラスト等を調整して1950x1950ピクセルのエリアを切り出して見ました。角度にして45x45分くらいになるはずです。今度の満月はミニマムムーンなので、上弦、下弦はミディアムハーフムーンに近い条件だと思います。

月面は簡単そうでも照明条件が場所で異なるので画像処理は難しいです。今回は、欠け際がつぶれないようにややオーバー気味に調整してみました。彩度を上げてみましたがどうでしょうか。44日の月食のターコイズフリンジがどれだけ出せるか楽しみです。

 

 

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撮影日時 20152281907分から1/100秒で142枚連続撮影(全選択)
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60DaISO200、低速連写モード撮影、レリーズON放置
画像処理 Registax142枚をコンポジット処理、PSEDPP等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所
その他 薄雲
 

昨夜は雲間から月が見えていたので、月面撮影してみました。ISO2001/125secで連続撮影したなかから、51枚をRegistaxでスタックした後、waveletやシャープネス、コントラスト等を調整して1950x1950ピクセルのエリアを切り出して見ました。角度にして45x45分くらいになるはずです。風が強かったので写りはいまいちです。

 

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撮影日時 20152272127分から1/125秒で71枚連続撮影(51枚自動選択)
望遠鏡 BORG101ED直焦点(D101mmf640mm)
架台 AZ-EQ6GT恒星時駆動放置
カメラ EOS 60DaISO200、低速連写モード撮影、レリーズON放置
画像処理 Registax51枚をコンポジット処理、PSE等でシャープネスコントラスト処理
場所 自宅ベランダ観測所

 2月27日の夕方、20時半過ぎに、月の撮影のために望遠鏡をセットしていたら、南西の空低く、オレンジ色の火球のようなものが見られました。
やや尾を引いたような感じで数秒から10秒位のうちにで雲の中に消えてゆきました。この付近では夕方とかは、特に飛行機の通過が多く、明滅する光はよく見ますが、それよりも速く、明るく感じました。
通常の流星よりはずっと遅いですが、まれに見られる火球クラスの感じですが、明るさは金星よりも明るく、-6~7等ぐらいはあったと思います。
見たことはありませんが、人工衛星の破片の大気突入の時はこんな感じではないかと思いました。
望遠鏡を抱えていたので正確な時間を見れなかったのが残念です。

未明の時間帯はもうM8が撮影できる季節になりました。空の低いところの透明度がもう少し良ければ良いのですが。
 
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対象 M8(いて座)
 
撮影日時 20152210446分から0501分まで、各30秒露出で撮影し28枚をスタック、ダーク19枚、フラット16
レンズ BORG101EDD101mmf640mm
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整、
トリミング(5184x3456pix->3000x3000pix)その後サイズダウン
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
場所 自宅ベランダ観測所
 

春の星座には系外星雲がたくさん見られます。見える方向が同じというだけでなく実際に空間的に近くにあるようです。

 

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対象 M65M66NGC3628(しし座)

撮影日時 20152210040分から0113分まで、各30秒露出で撮影し58枚をスタック、ダーク19枚、フラット16
レンズ BORG101EDD101mmf640mm
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整、
トリミング(5184x3456pix->3000x3000pix)その後サイズダウン
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
場所 自宅ベランダ観測所

 

新星が適当な位置に登ってくるまでの合間に、さそり座のM4を撮影しました。

101EDの焦点距離(640mm)だと、アンタレスとか周囲のめぼしい星が入らないのでちょっと寂しいです。球状星団は、見慣れるとそれぞれの個性があって見飽きないそうですが、私はまだその境地に達していません。どれも同じように見えてしまいます。

 

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 対象 M4(さそり座)

撮影日時 20152210344分から0359分まで、各30秒露出で28枚撮影しスタック、ダークデータ19枚、フラットデータ13
レンズ BORG101ED
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整
トリミング(5184x3456pix->3000x3000pix)その後サイズダウン
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
場所 自宅ベランダ観測所


今回の工作では、マウントアダプタのガタとりのためのシムを作ってみました。

 

本題に入る前にちょっと前置きが長くなりますがすみません。

 

NexImage5mpを使い始めています。望遠鏡との接続は付属の31.7mmアイピースバレルーCマウントアダプタを用いて、アイピーススリーブに差し込んでいます。

NexImage5mpのピクセルサイズや、望遠鏡の分解能を検討した(口径で決まる分解能に焦点距離を乗じた理論最小星像サイズとイメージセンサのピクセルサイズを比較しただけですが)結果、手持ちのBORG101EDBORG77EDでは、2倍位は拡大したほうが良さそうだと判断しました。

2倍に拡大する手段は、天体専用のエクステンダやバーローレンズ(最近はEDレンズやテレセントリック光学系のものもあるようです。)を使うことも出来ますし(持っていません)、アイピースで拡大投影する方法(VixenのNSTアダプタや、BORGSD1Xなどは持っています)もあります。いわゆるジャンク箱に昔のものが詰まっています。銀塩フィルム時代はいろいろ工夫したものです。

今回は、手元にあったKenko Teleplus PRO300(2倍、ニコン用)を使おうと思いました。Teleplusの後ろにニコンF-キヤノンEFマウントアダプタを付け、その後ろにEF-Cマウントアダプタ(KIPON製)をつけたところ、・・・ゆるい!、ことがわかりました。普通、バヨネットマウントのどこかがバネになっていて若干変形させることで嵌め合いの固さを調節できることが多いのですが、これはだめみたいでした。他のレンズやアダプタ等でも、よくいじってみるとちょっとゆるいと感じるものが結構あることもわかりました。

こういう時は、適当な厚さのシム(リング状の薄板、金属製等)を挟む、という手があります。カメラマウント用のシムも売っていたように思い、ググって見ましたがヒットしませんでした。

 

これからがようやく本題になりますが、それなら作ってしまえ、と考え、厚さ0.1mmのステンレスの薄板を買って(Amazon)きました。

コンパスでリング状に作図して、はさみ(使い捨て覚悟の100円ショップ製)で外周を切りました。が、・・・なんか凸凹に波状になり、カメラマウントに着けるのは躊躇われます。それに、外周は切れても、内側を綺麗に切るのはほとんど無理!でした。

 

ではということで、コンパスを、サークルカッタに変えてステンレス切断に挑みました。根気よく、また刃を適宜交換しながらやれば出来そうですが、力を入れ過ぎると、サークルカッタのアームが変形して、同じ所が切れなくなります。なんといっても、なかなか切断が進まなくて根気が続きません。

ベランダピラーを作った時のように、自在錐を使うか、と思いましたが、回転があまり下げられず、引っかかると一瞬でステンレス板がくしゃくしゃになってしまいそうなので、これには挑戦しませんでした。普通のモータスピードコントローラはDC用で、誘導モータには向かないようです。

 

そこで、ステンレス板の加工についてネットサーフィンしてみると、エッチングが応用できるらしいことがわかりました。趣味のプリント基板をつくる時にエッチングは良く利用していますが、これは薄い銅箔が相手で、耐蝕性があるはずのステンレスが本当に加工できるのか、と思ったのですが、ネット記事を見ると、普通に出来そうです。幸い、エッチング液(サンハヤト製プリント基板用、塩化第2鉄溶液、廃棄処理剤つき)が手元にあるので、早速試してみます。

 

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細かなパターンを作成するわけではないのでマスク作成は省略します。レジストも面倒なので、適当な大きさに切断したステンレス板の表面裏面を透明の荷造りテープ(100円ショップ)で覆います。サークルカッタで、テープをリング状に切って、エッチングしたい場所のテープを剥がします。ここまで、なるべくステンレス板の表面に直接触れないようします。指の皮脂がつくとその部分がエッチングされにくくなってしまいます。

 

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プリント基板の場合、銅箔は標準で35μmですが、今回のステンレス板は100μmもあります。効率を上げるために、裏面のテープも同じ形で剥がしておき、両面からエッチングが進むようにしました。イメージとしては、ステンレスは耐蝕性がある、と思い込んでいましたので時間がかかるだろうと覚悟していたのですが・・・・・。

意外と速いです。

プリント基板では普通10分から20分かかりますが、それより厚い今回のステンレス薄板でも約20分でエッチングできてしまいました。

ちょっと思い込みが裏切られ、目からうろこです。

これまでエッチング液の容器を平気でステンレスの流し台に置いていましたが、これからは止めようと思います。

エッチング液は元の容器に戻して再利用します。廃棄するときはちゃんと説明書を読んで適切に処理しないと法律で罰せられるようです。塩化第2鉄は鉄イオンなので大したこと無いのですが、銅をエッチングした後は塩化銅の形で銅イオンが含まれるので、これが規制対象になるようです。捨てなければ良いわけですが、これまで年に数枚程度のプリント基板しかエッチングしていなかったので、考えてみれば、500mlで10年以上もしかしたら20年位使っていますことになります。意外と変質しないものです。

 

出来上がったステンレスリングですが、エッジは、エッチングのアンダーカットやテープ切断面の微細なノリの残りのせいでかなり鋭利で、細かなバリが出ています。#2000くらいのサンドペーパで軽く研磨し、怪我をしないようにしておきます。

マウントアダプタにはロックピンがありますが、これの穴を忘れました。後からドリルで穴あけしてもよいのですがテープを剥がしておけば複雑形状でも同時にエッチングできるので、次からは注意します。

 

 

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今回、15分位で100μmがエッチング加工出来たので、1時間またそれ以上浸けておけば300μmぐらい加工出来るのではないかと思います。

さらにネットで調べると、微細な金属部品をエッチングで作るのは、モデル作りの世界では一般的な手法のようです。

 

天体観測の世界では、何が作れると嬉しいのか、よくわかりませんが、なにか可能性が広がったようで楽しいですが、反面、また、実際の観測時間が減ってしまいそうです。星を見るのが楽しいのか、星を見る準備をするのが楽しいのか、本末転倒なのかも知れませんが、趣味の世界ではそれでも良いのではないかと思います。ご異論をお持ちの方もあるかと思いますが心寛く受け入れていただければと思います。

 

   昨日に引き続き、さそり座新星といて座新星を撮影しました。今朝は101EDEOS60Daを使用しています。写り方の違いはどうでしょうか。今朝は、出勤日ではないので、ダークとフラットも忘れずに記録しておきました。フラットはこれまでしていなかったのですが、ジャンク箱を覗いてみたところ、どこかでもらってきた昔のスライドビューワー用の光源があったので、筒先に置いてフラットにしました。思いの外明るい(ISO3200ということもありますが)ので、白紙を数枚重ねて減光しました。両方共、新星付近をトリミング(5184x3456pix->2400x2400pix)しました。
新星と思われる星をマークで表しましたが、あまり自信がありません。

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対象 さそり座新星
撮影日時 20152210426分から0442分まで、各30秒露出で29枚撮影し27?枚を自動選択してスタック、ダークデータ19枚、フラットデータ16
レンズ BORG101ED
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
場所 自宅ベランダ観測所
 
 
 
 
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対象 いて座新星
撮影日時 20152210503分から0518分まで、各30秒露出で28枚撮影し26?枚を自動選択してスタック、ダークデータ19枚、フラットデータ16
他のデータは同じ
 
 
 
おまけ、アンタレスで焦点合わせした画像(2秒露出)
 
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さそり座新星の撮影準備をしながらネットを見ていたら、いて座新星のニュースが有りました。さそり座新星の位置から赤経で更に1時間東です。明るくなる前に視界に入ってくるかしらと思いつつ、でも赤緯が10度北なので、大丈夫かも、と期待もしてみました。
 
写真は、さそり座新星のものと同じく、77EDEOS60Daで撮影したものです。場所は天の川の中で判りづらいですが、M8干潟星雲の少し左下のNGC6553の東になります。写真では、NGC6553が右端に入るようにトリミング(5184x3456pix->3600x2400pix)しました。

新星と思われる星をマークで表しましたが、明るさが10.9等級と暗いので、手元にある星図との比較ではあまり自信がありません。

 

 
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撮影日時 20152200459分から05時07分まで、各30秒露出で17枚撮影氏15枚を自動選択
レンズ BORG77ED
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
 場所 自宅ベランダ観測所



薄明が近いので、さそり座新星にあまり露出をかけずに、いて座新星を撮影したので、その後、もう一度さそり座新星に戻りましたが、10分位のうちに空が明るくなっていき、撮影データのヒストグラムを見ると、最初はRGBだいたい同じだったのですが、見る見るRGBのように変化してゆきました。残念。
 
 


先週、発見されたさそり座新星を早速とらえてみました。


BORG77EDEOS60Daで、2400x2400をトリミングました。

 

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撮影日時 20152200450分か53分まで、各30秒露出で7枚撮影
レンズ BORG77ED
カメラ EOS 60Da LPR-N内部フィルタ、ISO3200、連写モードで撮影、レリーズはずっとON
画像処理 DDSでスタック、PSE等でレベル調整
架台 AZ-EQ6GT放置駆動
場所 自宅ベランダ観測所



Kenko TeleplusPro300(ニコン用2倍)を持っています。これは、皆既月食の時、BORG101EDとNikonD70で撮影するためにヤフオクで落札したものですが、CanonEOS60Daに変えてからどうしようかと思っていたのですが、もう少し活用してみようと思います。
特にNexImage5mpで惑星などを撮影する場合にも良いのではないかと思います。

取り付け方ですが、対象をアイピースで確認したいので、Vixenフリップミラーを最初に入れます。アイピース側は、Pマウント用T2アダプタ(M42P0.75メス>M42P1オス)の後ろにPマウントヘリコイド(M42P1)、Pマウントアイピースアダプタ(自作、Pマウントメス>ライカマウント(M39P1)の中に、36.4mmオス>31.7mmスリーブメスを圧入したもの)となっています。Pマウント接写リングを間に入れてヘリコイドの可動距離を超える長さにも延長できます。

カメラ側は、EOSの場合、M42P0.75メス>M57、BORG回転リング、BORGカメラマウント(EOS)オスを介して、カメラを取り付けていました。これでおおよそ、アイピース側と光路長が合っています。ヘリコイドの調節範囲内です。

ピント合わせを楽にしようと、バーチノフマスクと呼ばれるものをシュミットさんから購入しました。形状からすれば、Bahtinov Mask と言うよりは、Carey Mask の方になります。
一般には、バーチノフマスクで通っていますね。
これでシリウスを撮影してみました。望遠鏡はBORG101EDで、カメラはNexImage5mpです。シンチレーションがあるのでRegistaxで処理してあります。なんということもありませんが、わかりやすくて便利です。あまり格子の本数が多くないので高次回折の強度はそれほどでもありません。
原理的には、4つ穴のハルトマン板の開口にかなり粗い回折格子をつけたようなもので、わずかの角度差、位置の差をくさび効果で拡大して見やすくするものです。
実は、パターンをいろいろ考えて、ボール紙を切り抜いて自作したものもたくさんあるのですが、一度夜露に当たるとベコベコになってしまいダメなので、この際高いものでも無いので購入しました。

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一番見やすかった、エウロパによるイオの金環本影食部分を再編集してみました。
ガニメデ、カリストは省いてあります。時間間隔は約35秒位です。
エウロパによるイオの掩蔽が終わったばかりのところからですが、木星に近いほうがイオで、ほぼ停留しているところを、エウロパが左から右に移動して行きます。
最初は、イオのほうがエウロパより明るいですが、本影が左から右に移動するに連れて、イオの上に本影が投影され、20h08m24sから20h16m26sまでの間、イオが暗くなります。20h11m54sから約1分間は金環本影食で、明らかに暗くなっています。

なお、薄雲の影響があり、コマごとの明るさの絶対値は怪しいので、一コマごとの中の相対比較で見てください。すみません。

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 今年は、木星の衛星の軌道面が太陽及び地球を通過するので、木星の衛星相互食や掩蔽が何回も起き、日本からも見られるものが幾つかあるそうです。影に入るのが食でeclipse(E)、前を通過して隠すのが掩蔽でoccultation(O)、また、イオ、ユーロパ、ガニメデ、カリストを、1,2,3,4として、2E1(エウロパがイオを後ろに隠す)、などと表されています。月食や日食(本当は掩蔽)と同じように、部分食や金環食も有りますが、そこまで見るのはかなり大変でしょう。普通に分かるのは明るさの変化でしょうか。普通の恒星の星食(本当は掩蔽)のように、パッと消えたりしないので分かり難いかもしれません。
そこで、NexImage5で連続撮影してみることにしました。前回の77EDの時はDDGの自作電動フォーカサーが調整中で使えず、ピント合わせに苦労したので、今回は取り敢えず自作電動フォーカサーが動いているNSC12Bの方を使ってみます。
なお、実際に撮影してみたところ、衛星に収差か回折のためアンテナのようなパターンが出来てしまい、Qのような形になってしまいました。シュミットカセグレンは、副鏡の角度しか調整できず、主鏡の中心に穴があるので専用のレーザパターン発生器でもないと調整が難しいです。もっとも、見た感じでは、かなりずれているようですので、調整の仕方を勉強してもう少し何とかしたいと思います。
焦点距離が1200mmなので、前回の77EDより大きく写りますが暗くなるので露出は多目にしないといけないので、露出時間を伸ばすか感度(ゲイン)を上げるかビニングするか適当な条件を試験撮影をして決めたいと思います。
また、キャプチャソフトは撮影条件等を記録に残してくれるSharpCapを試してみました。iCAPは詳細データが残らないようなので残念です。前回77EDでは1秒露出で4衛星とも写っていたのでこの辺りを中心に調整してみました。
 
211日には数時間のうちに、2O12E14O34E3が起こりました。今回は、J1イオとJ3ガニメデは、ちょうど公転軌道の一番離れたところ付近にいるので、イオ、ガニメデが停まっていて、エウロパ、カリストが動いて隠したり、影に入れたりするように見えるでしょう。
 
予報によれば、まず2O1で、19h56mエウロパがイオの前を通過して掩蔽が起こります。まだSharpCapの使い方に慣れていなくて、撮影間隔が中途半端になってしまいました。30秒おきに10コマずつ撮影するつもりだったのですが、10コマ撮影し、その終了後に30秒インターバルが入ってしまいました。
撮影(開始)時刻は、以下のとおりです。ほとんど重なってしまい、隠されているのかどうかよくわかりませんので、合成等級が減光している様子から想像するしか無いです。でも、今回はうす雲の通過等もあったのでそれも難しそうです。もう少し口径が大きければちゃんと見えるらしいです。
19h51m28s
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19h53m11s
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19h56m37s
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19h58m20s
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20h00m03s
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20h01m46s
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20h03m29s
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20h05m12s
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20h06m54s
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次に、2O1が終わったと思われる頃に2E1で、20h08m24sから20h16m26sまでの間、エウロパの影にイオが入り減光します。20h11m54sから約1分間は金環本影食だそうです。
撮影(開始)時刻は、以下のとおりです。衛星どうしは離れているので明るさを比較すると暗くなっているのがわかります。でもそれと分かるのは金環の瞬間だけですね。

20h08m37s
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20h10m20s
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20h12m03s(金環本影食)
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20h13m47s
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20h15m29s
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20h17m12s

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20h21m22s
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しばらくすると、カリストがガニメデの前に近づいてきて、21h29mから4O3が起こります。その後、少し離れて22h25m17sからカリストの影にガニメデが入り4E3になるはずですが、生憎と曇ってしまいました。

今回の問題点を洗い出して出来る範囲で改良して次回に備えたいと思います。実はすぐです。218日の22h30mころから2O12E1が起こります。

パシフィコ横浜で開催されている、CP+2015に行ってきました。昨年は大雪で行けなかったので2年ぶりです。
 
受付後、入場すると、正面右奥にNIKON、左奥にCANONが大きなブースを設置しています。会場の右手一番奥に、日本望遠鏡工業会のブースが有り、その周りに、VIXENKenko-TokinaBORG、他多数の望遠鏡、双眼鏡が展示されていました。
 
見たいものはいっぱい有りますが、まずはこれでしょうか。NIKON D810Aです。と言っても、内部の機能が違っても、外観はほとんど変わりません。人だかりの片隅で説明やM42の写真等のパネルが数枚で、比較的ひっそりと発表していました。アクリルケースに入れられて触れないし照明が撮影向きでないのでこんな写真しか取れませんでした。説明では、IRカットフィルタの違い以外に、長時間露光が内臓でプログラムされていることでしょうか。EOS60Daは、本体のファームウェアはノーマルと同じなので、その分、ニコンさんは気合が入っているようです。値段もずいぶん気合が入っていますが・・・。
 
 
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昨年7月に(http://blogs.yahoo.co.jp/thought_of_stars/16590652.html)で、いっその事、D800aEを出してくれないものでしょうか。とつぶやいたことがありますが、その時には(D800aEではなくD810Aと型番が若干違いますが)、もう試作品ぐらい出来ていたんでしょうね。



さて、もう一つのお目当ては、こちら、SkyMemoSです。しばらく前にSkyWatcherのホームページでStar Adventureとして見たような気がしますが、OEMでしょうね。手にとって見ると、手頃な大きさと重みで、ボタンも押しやすく、使いやすそうです。オートガイド端子も有りますが、赤緯の補正も出来るようなアダプタも追加されるのでしょうか。本体の色は、赤、黒、グレーの3種類ありました。ちょっと欲しくなりました。Toastやポラリエのような極軸体が平べったいのと、このように長いのでは、ウォームの歯数的には、平べったいほうが有利だと思いますが、形としてはこっちの方が好きかもしれません。
 
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あと、ビクセンさんのところでは、APが自分で構成して自由に組み立てられるコーナーが有りました。「テレスコ工房」さんが架台のウェッジ取り付け方を不慣れなお姉さんに聞いていました。

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