星は空の彼方、月よりも遠く

晴観雨作、晴れたら星空観望、降れば望遠鏡工作、永遠のビギナーを抜けられず、日々悶々としています。

M92はヘルクレス座にある球状星団です。ヘルクレス座の球状星団はM13がとても有名ですが、M92も小さな口径でもまとまった姿が見逃せないものです。

20220503_M92_C060G105ATR
M92(NGC 6341)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:ヘルクレス座、種別:球状星団(IV)
赤経:17h17.1m、赤緯: +43°08′
視等級:6.9等級、視直径: 8′ 
距離: 26,700光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年05月03日 23時30分43秒>00時31分03秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.8℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
20220503_M92_C060G105ATRS

M84、M86を含むマルカリアンチェーンを撮影してみました。おとめ座銀河団に属しますが、特に密集している部分です。NGC番号を調べて記入していた図も添えます。写真にはさらに微かなIC番号の付いた天体が沢山あるはずですが、ごく微かなので今回は省略しました。
おとめ座銀河団はもっと広い領域に広がっており、もう少し焦点距離の短いレンズの方が良いかもしれませんがそうすると一つ一つが小さくなってしまうので、見栄えがしなくなってしまします。
いずれにしてもこれらすべてがそれなりの大きさの系外銀河なので、どこかに知的生命体がいたとしても不思議はないでしょう。

20220503C119G105AT

20220503C119G105AT_annote

M86(NGC 4406)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E3)
赤経:12h26.2m、赤緯: +12°57′
視等級:9.7等級、視直径: 14′×9′ 
距離: 5,900万光年
他 多数

参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年05月03日 21時17分52秒>23時18分30秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で59枚撮影(合計59分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.8℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で59枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)



地平付近には雲が広がっていましたが、三日月が見えています。4日の夜は夜半ごろから雲が南に下がるようです。
月の秤動は東西方向はほぼ中立で欠け際はこれが平均的な見え方ということになります。南北は南側が少しだけ見やすいようです。
地球照もはっきりと見えています。

2022-05-04-1047_5_lapl5_ap1069_convA
月齢:3.596(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 5月 4日19時 47分 23秒
月の位相:39.957°、月の輝面比:11.674%
月の地心距離:404694km、平均との比率:105.279%、月の高度:22.152°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_328867720271857
2022年 5月 4日19時 47分 23秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-1.341°
地球から見た月面中点の月面緯度:-3.58°、月面経度:-0.039°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.24°、月面経度:139.97°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年05月04日19時47分23秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:20.0000ms(Gain:300)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=300、冷却 6.4℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


2022-05-04-1052_4_lapl5_ap114_convA

2022-05-04-1053_1_lapl5_ap350_convA

2022-05-04-1053_6_lapl5_ap395_convA

2022-05-04-1054_4_lapl5_ap378_convA

2022-05-04-1055_2_lapl5_ap243_convA

2022-05-04-1058_2_lapl5_ap1043_convA

2022-05-04-1059_8_lapl5_ap1033_convA

2022-05-04-1102_1_lapl5_ap16007_convA


世の中GWですが、当方、毎週がGWです。夕方の空に戻ってきた月は白道の傾斜の関係で比較的月齢の小さいころから高度が高いです。
天気は日中日差しは強いもののさわやかに涼しく、月曜夕方に雨は降ったもののその後2,3日は好天が続きそうです。春から夏の星空が楽しめます。
細い月はあまり拡大しての観望には適しませんが、情緒的には楽しめると思います。

2022-05-03-0952_9_lapl5_ap811_convA
月齢:2.558(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 5月 3日18時 52分 49秒
月の位相:28.608°、月の輝面比:6.104%
月の地心距離:403141km、平均との比率:104.875%、月の高度:22.008°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

2022年 5月 3日18時 52分 49秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-6.424°
地球から見た月面中点の月面緯度:-2.247°、月面経度:1.303°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.26°、月面経度:152.67°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年05月03日18時52分49秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:25.0000ms(Gain:300)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, LPR-Nフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=300、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で20%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

しばらく天気が悪く、久々の大黒点も縁に近づき、間もなく見えなくなってしまいます。2週間後、再び現れるころどのようになっているでしょうか。大きく変貌する場合もありますが消えてしまうことも多いです。
これから極大期に向かって、活動が活発になると楽しみです。もっとも最近極大フレアによる障害も心配されており、楽しんでばかりいられないかもしれません。フレアは、太陽面から特定の方向に噴き出すので、地球に直撃しなければそれほどの影響はないのですがこればかりはわかりません。

2022-04-28-0547_1_lapl5_ap48401_convA

太陽面(AL107PH+2xTeleplusPRO300)



sun_spin_585785044371944
2022年04月28日14時46分45秒の太陽の自転軸
太陽の自転軸の北極方向角:-24.59°
地球から見た地球から見た太陽面の中点の日面緯度:-4.47°、日面経度:37.34°
以上、https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/sun_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月28日14時46分45秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で枚)
露出時間等:1.5000ms(Gain:100)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ+Orion太陽用白色減光フィルター
架台:AZ-EQ6GT太陽時駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=100、冷却 0℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)



Sun_00005 14_59_17S40%_SI

日面経緯度図は友柚工房様のSun Image Process V071 を用いて作成しました。感謝します。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomoyu/solarinst/co216.htm


2022-04-28-0549_9_lapl5_ap4207_convA

2022-04-28-0552_0_lapl5_ap4613_convA

2022-04-28-0554_3_lapl5_ap5195_convA

2022-04-28-0556_6_lapl5_ap4433_convA





超新星発見で有名な板垣様(山形県)が、4月16日に発見した超新星です。
遠い系外星雲の超新星は小望遠鏡では難しいという先入観があり、これまであまり撮影したことがありませんでしたが、12等級と比較的明るいというニュースと3月に撮影したM59、M60付近にあるということで期待して撮影してみました。
この頃なかなか晴れなかったのですが、28日は、午後から晴れて、半日くらい晴が続きそうだという機会を狙ってみました。

20220428_SN2022_AATRS

M59M60_20220306ATRS2

上の写真は、今回撮影したものを約0.25°四方でトリミングしたものです。中央やや左下の大きめの楕円銀河がM60で、そのすぐ右上にあるのが、NGC4647です。ちょうど中間あたりに明るい星が写っています。
下の写真は3月9日に撮影したものから同じ視野でトリミングしたものですが、こちらには写っていません。当たり前ですが、確かに新しい星です。"
なお、超新星はNGC4647に属するものと報告されていますが、M60の外縁部に属するのではないかという説もあるそうです。




今回撮影した全体像

20220428_SN2022_AATR
M60(NGC 4649)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E2)
赤経:12h43.7m、赤緯: +11°33′
視等級:9.8等級、視直径: 7′×6′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年04月28日 20時31分08秒>21時31分27秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.8℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

23日は午前中早くはあまり天気が良くなかったのですが、正午過ぎから晴れてきて太陽黒点を見ることができました。
北半球の大きな黒点群は大体同じような形を保っています。私の目では良くわからないのですが、ネットで見てみると、肉眼でも見える、という記事が出ていました。適当な減光フィルターと良い目があれば見えるのではないかと思います。私の眼はかなり乱視が入っているので残念です。南半球にあった小さな黒点は見えなくなってしまいました。

2022-04-23-0409_4_lapl5_ap48680_convAT

太陽面(AL107PH+2xTeleplusPRO300)


sun_spin_749554471936994
2022年04月23日13時08分52秒の太陽の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
太陽の自転軸の北極方向角:-25.29°
地球から見た地球から見た太陽面の中点の日面緯度:-4.94°、日面経度:104.3°
以上、https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/sun_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月23日13時08分52秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で枚)
露出時間等:1.6080ms(Gain:100)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ+Orion太陽用白色減光フィルター
架台:AZ-EQ6GT太陽時駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=100、冷却 0℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-04-23-0358_1_lapl5_ap3803_convAT

2022-04-23-0400_9_lapl5_ap2833_convAT



日面経緯度図は友柚工房様のSun Image Process V071 を用いて作成しました。感謝します。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomoyu/solarinst/co216.htm

Sun_20220423_BL





22日の日中は大体晴~薄曇りでしたがその後だんだん雲が多くなって来ました。23日明け方は薄曇りというか、薄く霧がかかっていました。遠くを見ると地平付近が曇った感じでした。上空が薄曇りというのとはちょっと違った感じでした。
その中、うっすらと雲が移動していくのが見えますが、時々雲が薄くなって月が見えました。もうすぐ下弦の月です。雨の海や嵐の大洋とその周辺のクレーターや山脈の景色を楽しむことが出来ます。


2022-04-22-1902_3_lapl5_ap35910_convATR
月齢:21.525(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 23日4時 1分 53秒
月の位相:260.732°、月の輝面比:58.052%
月の地心距離:370050km、平均との比率:96.267%、月の高度:25.713°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_815729475827068
2022年 4月 23日4時 1分 53秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-10.87°
地球から見た月面中点の月面緯度:5.905°、月面経度:2.997°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.52°、月面経度:-77.53°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月23日04時01分53秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:25.0000ms(Gain:271)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=271、冷却 -5.8℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

久しぶりに大きめの黒点が見えます。少し前からSOHOの画像に現れていたのですが、本日、天候に恵まれて見ることができました。
太陽面の黒点観測は中学生のころから断続的にやったことがありますが、あまり長続きしませんでした。
直前の黒点極小期は2019年12月と言われており、現在は第25太陽活動周期に当たるようです。予想される極大期は2025年7月のようです。これからしばらく太陽面も楽しめそうです。
今回の黒点群は比較的大きなものですが、一つ一つの黒点は大体角度の1分未満で肉眼視できるところまではいっていないようです。群全体ではもっと大きいので視力2くらいあれば何となく広がりがわかると思います。私の目では難しかったです。

2022-04-22-0255_4_lapl5_ap94000_convATR
太陽面(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年04月22日11時54分50秒の太陽の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
太陽の自転軸の北極方向角:-25.41°
地球から見た地球から見た太陽面の中点の日面緯度:-5.04°、日面経度:118.19°

以上、https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/sun_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月22日11時54分50秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:1.5000ms(Gain:100)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ+Orion太陽用白色減光フィルター
架台:AZ-EQ6GT太陽時駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=100、冷却 0.4℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-04-22-0252_3_lapl5_ap2833_convAA

以下の日面経緯度図は友柚工房様のSun Image Process V071 を用いて作成しました。感謝します。

しばらく台風1号の影響で天気が良くありませんでした。16日は昼前から久しぶりに晴れて、きれいな空になりました。もっとも長くは続かないようです。
4月も満月はピンクムーンというそうです。すっきりと晴れておらず、時折雲が通過します。撮影中は雲が去来していましたが撤収が終わってみると雲が消えていました。
満月は17日明け方ですので、数時間早いです。そのため月の左から下の方(西から南側)がごくわずか欠けているというか、山々の陰影が見えています。
月縁部の地形についてはあまり詳しくないのですが、最近、そのような地域を高精細に撮影するのがはやっているそうです。

2022-04-16-1347_1_lapl5_ap98068_convART
月齢:15.306(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 16日22時 46分 39秒
月の位相:177.162°、月の輝面比:99.939%
月の地心距離:371049km、平均との比率:96.527%、月の高度:46.23°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_945467342639913
2022年 4月 16日22時 46分 39秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:20.199°
地球から見た月面中点の月面緯度:-3.33°、月面経度:-4.573°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.74°、月面経度:-1.81°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月16日22時46分39秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:8.0000ms(Gain:150)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=150、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


2022-04-16-1353_2_lapl5_ap6211_conv

2022-04-16-1352_6_lapl5_ap7735_conv

2022-04-16-1352_2_lapl5_ap7843_conv

2022-04-16-1351_6_lapl5_ap6028_conv

2022-04-16-1350_7_lapl5_ap7401_conv

2022-04-16-1350_1_lapl5_ap7965_conv

2022-04-16-1349_5_lapl5_ap6697_conv




秤動の影響で、月の南極側が良く見えています・・・などと書いていますが、月の経緯度が0度なのはどこなのだろうというのが気になります。
もちろん、知っている人は知っているし、これまで多くの方が記事等を発表しているので、今更私が何を言うわけでもないですが、まあ、リサーチのまとめということで書いてみました。
以下は、本件に関連して、私が良く参考にさせていただいているセッピーナ様が書かれている記事です。セッピーナ様にはいつも参考にさせていただき誠にありがとうございます。

セッピーナの趣味の天文計算  --月の座標原点と経度緯度が0度の地点 - メスティングA
今回調べてみた過程で、月面の中心(経緯度ゼロ度)にはめぼしい目印はない、ということもわかりました。それではどうしているのかというと、あまり大きくなくて、縁がなるべくきれいな真円に近いクレータを基準としているとのことです。
先の記事でも紹介されていますが、メースティングAの座標は、正確には西経 5d09m50s±4.5s、南緯 3d10m47s±4.4sだそうです。

月面のその他のクレータの座標も、セッピーナ様のまとめたものがありました。
--直径10km以上の月のクレータの一覧表 - IAUのデータベース
http://seppina.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/10km---iau-a4fe.html


このデータベースののクレータ名、経度、緯度、直径のデータを基に、エクセルのバブルチャート機能を用いて、超ナンチャッテ月面図を作成してみました。エクセルって便利ですね。概ね、経緯度0度の中心から半径6度くらいの範囲です。なお、縁がはっきりしていて円形に近いクレータのみに限りました。クレータの大きさは、エクセルがバブルサイズを自動調節してしまうので、単なる目安です。
月面経緯度原点付近4


2022年4月10日に撮影した月齢9.2の月面写真( http://thought-of-stars.blog.jp/archives/13527345.html  )から、ほぼ同じ場所を切り出しました。拡大したのと、見栄えを良くしようと画像処理をいっぱいしましたが、かえってダメになったような気もします。まあ、この程度の実力です。画面の内側が中央の入り江の全景になります。

2022-04-10-1134_7_lapl5_ap5587_convAERTT

この二つの像の大きさ等を調整して比較暗合成してみます。中心の位置がわかりやすいと思います。
月面経緯度原点付近6s&TT


この場所が、月面全体でどのあたりかというと、以下の写真の赤枠の部分になります。
2022-04-10-1059_7_lapl5_ap51214_convARTB


拡大写真の下側、やや左にある、比較的くっきり丸いクレータが、ハーシェルです。左側に、メースティング、メースティングAなどがあります。先ほどのナンチャッテ月面図を見ると、経緯度0度の場所は、ブルースの下、やや左になりますが、該当する位置を拡大写真でみても、確かに、めぼしい目印はありません。

(参考) エクセルのバブルチャート機能については、いろいろな記事があるようなので適宜検索して見てください。なお、トラブった点が一つありました。それは、今回の件でいえば、クレータ名を図面上に表示させることでした。これは解説等によれば、データラベルを追加し、データレベルの書式設定で、ラベルの内容>セルの値>範囲の選択でできるはずですが、書式設定メニューを表示させても「セルの値」というチェック項目が表示されませんでした。この問題の解決方法を、ネットで探したのですが、どうやって「セルの値」が表示されませんでした。結局どうしたかというと、別のパソコンのエクセルで編集したところ、何の問題もなく「セルの値」がチェックできるようになり、そのファイルを元のパソコンに持ってきても、問題なく編集できました。何らかの設定が間違っていたのだと思いますが、いまだ原因不明です。結果オーライですが。

本日は久しぶりの東京でした。ただいま、像面湾曲と軸上色性能のJIS原案の議論をしています。技術的には枯れたものと思いますが、消費者の皆様が安心して購入できるように少しでも貢献できたらと思います。行き帰りの道中は暑かったです。
空は良く晴れていました。月は高度が高く気流も安定してきれいに見えました。虹の入り江からコペルニクス、ガッサンディなど楽しめました。

2022-04-12-1110_2_lapl5_ap70184_convA
月齢:11.198(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 12日20時 10分 14秒
月の位相:125.892°、月の輝面比:79.313%
月の地心距離:391422km、平均との比率:101.827%、月の高度:70.981°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_943953917848831
2022年 4月 12日20時 10分 14秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:20.646°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.75°、月面経度:-5.79°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.86°、月面経度:48.19°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月12日20時10分14秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:10.0000ms(Gain:180)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=180、冷却 -4.9℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


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2022-04-12-1118_2_lapl5_ap7823_conv

2022-04-12-1117_5_lapl5_ap6382_conv

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2022-04-12-1115_4_lapl5_ap5319_conv


2022-04-12-1114_6_lapl5_ap7801_conv





10日はとても暖かな、というよりも暑いとさえ言える一日でした。
月は、夕暮れ前から良く見えていました。上限を過ぎてプラトー、エラストテネス、ティコなどのクレーターがきれいに見えています。クラビウスもくっきりと見えました。
気流状態は昨日よりは良好でややフワッとした動きがありますが大丈夫です。

2022-04-10-1059_7_lapl5_ap51214_convA
月齢:9.19(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 10日19時 59分 28秒
月の位相:102.958°、月の輝面比:61.212%
月の地心距離:399955km、平均との比率:104.046%、月の高度:72.225°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_654701529714435
2022年 4月 10日19時 59分 28秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:14.5°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.383°、月面経度:-4.309°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.9°、月面経度:72.64°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月10日19時59分28秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:12.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -5.3℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-04-10-1101_4_lapl5_ap6498_conv

2022-04-10-1102_2_lapl5_ap8060_conv

2022-04-10-1102_8_lapl5_ap7237_conv

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久しぶりの星団撮影です。1か月ぶりくらいでしょうか。月明もありましたが、ともかくクリアに晴れない日が続きました。
真冬のころに比べるとバックグラウンドの明るさがずいぶん違います。春霞といわれる現象だと思いますが、黄砂の影響もあるのでしょうか。
西の空に上弦の月が残っていますが、星雲ではないので画像処理が少し楽です。焦点はバーチノフマスクで合わせていますが、いまいちですね。
M68は広いうみへび座にたった一つしかないメシエ番号の付いた球状星団です。視直径は3分しかありません。まわりに明るい星が少ないので探しにくいのですが、SharpCapのプレートソルバーを用いて難なく導入できました。

20220409_M68_AL107PH_LPRN_TR

M68(NGC 4590)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:うみへび座、種別:球状星団(X)
赤経:12h39.5m、赤緯: -26°45′
視等級:8.7等級、視直径: 3′ 
距離: 33,000光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年04月09日 22時33分49秒>23時34分38秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約30.000s露光で120枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.1℃)(ボディ側にLPR-N(ボディ内)フィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で120枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
20220409_M68_AL107PH_LPRN_TRTS

9日は暖かな一日でした。午後ちょっとだけ曇った時間帯がありましたが、ほぼ晴です。
月は、ほぼ上弦ではきれいに半分だけ見えています。プラトー、アルキメデス、直線の壁はまだですが、アペニン山脈、プトレマイオスなどは見やすい位置です。

2022-04-09-1037_6_lapl5_ap42097_convA
月齢:8.175(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 9日19時 36分 58秒
月の位相:91.734°、月の輝面比:51.513%
月の地心距離:402710km、平均との比率:104.763%、月の高度:68.576°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_554357263495834
2022年 4月 9日19時 36分 58秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:10.127°
地球から見た月面中点の月面緯度:-5.756°、月面経度:-3.168°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.91°、月面経度:85.02°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月09日19時36分58秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:11.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -7.8℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


2022-04-09-1045_2_lapl5_ap5520_conv

2022-04-09-1045_8_lapl5_ap6128_conv

2022-04-09-1046_3_lapl5_ap6557_conv

2022-04-09-1046_8_lapl5_ap6405_conv

2022-04-09-1047_3_lapl5_ap4616_conv



桜の花も散ってきました。グラウンドには桜の花びらが絨毯のように舞い落ち、風で風紋ができています。(*)
昨日は日中晴でも夕方から曇り、今日も日中良く晴れたのに夕方から雲が広がってきました。月面撮影も雲の流れを見ながらタイミングを計っていますが、雲がそのままの形で流れてくるわけではなく消えたり現れたりするのでやきもきとしてしまいます。苦労して雲間を縫って撮影したのに、撤収するときには全天雲がなかったりいろいろです。
上弦少し前の月は、ポシドニウスやアルタイ断崖はやや見頃を過ぎてしまいました。今日は気流がそれほど悪くなかったので細かなクレーターが見えました。秤動は南極側がやや奥まで見える状態です。
(*)豆知識:(花の終わり)桜散る、梅は零れる、菊は舞う、椿は落ちる、朝顔は萎む、牡丹は崩れる、雪柳は吹雪く、薔薇は枯れる、紫陽花は萎れる。

2022-04-08-1017_2_lapl5_ap17539_convA
月齢:7.161(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 8日19時 17分 13秒
月の位相:80.681°、月の輝面比:41.903%
月の地心距離:404185km、平均との比率:105.147%、月の高度:63.017°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_183267227464323
2022年 4月 8日19時 17分 13秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:5.228°
地球から見た月面中点の月面緯度:-4.882°、月面経度:-1.867°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.93°、月面経度:97.38°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月08日19時17分13秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 5.3℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-04-08-1020_1_lapl5_ap586_conv

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2022-04-08-1021_8_lapl5_ap639_conv

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6日は大体良い天気でしたが、あまりすっきりとした空ではありませんでした。撮影時は全体に薄雲が広がった状態です。
月齢が進み、様々なクレーターが見やすくなってきています。神酒の海に半没しているフラカストリウスのクレーター内の影の出方が面白いです。

2022-04-06-1007_6_lapl5_ap10143_convA
月齢:5.154(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 6日19時 7分 38秒
月の位相:58.898°、月の輝面比:24.172%
月の地心距離:403290km、平均との比率:104.914%、月の高度:44.211°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_986574273681953
2022年 4月 6日19時 7分 38秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-4.832°
地球から見た月面中点の月面緯度:-2.576°、月面経度:0.844°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.96°、月面経度:121.87°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月06日19時07分38秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で520枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:250)露光で520枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=250、冷却 0.8℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


2022-04-06-1009_6_lapl5_ap1209_conv

2022-04-06-1010_4_lapl5_ap1939_conv

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2022-04-06-1011_9_lapl5_ap3841_conv

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2022-04-06-1014_6_lapl5_ap5082_conv



久しぶりにまともな晴れ間がのぞきました。桜と青空はきれいです。もっとも、晴れたのは15時ころから18時ころまででそれからまた雲に覆われてしまいました。
月は月齢4を過ぎ危機の海の全景が見えています。細い月で、見えている部分はかなり斜めに日が差している関係で、小さなクレーターがぽつぽつと虫食いの穴のようにいっぱい見えます。全面写真撮影の後、薄雲に覆われてしまって部分写真は撮影出来ませんでした。

2022-04-05-0939_4_lapl5_ap6661_convA
月齢:4.135(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 4月 5日18時 39分 19秒
月の位相:47.712°、月の輝面比:16.357%
月の地心距離:401111km、平均との比率:104.347%、月の高度:38.918°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_172748314740348
2022年 4月 5日18時 39分 19秒の月の自転軸(標準時:UT+9hΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-9.548°
地球から見た月面中点の月面緯度:-1.195°、月面経度:2.119°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-0.97°、月面経度:134.32°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年04月05日18時39分19秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:240)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=240、冷却 -6.8℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

変わりやすい天候が続きますが、25日未明は晴れていました。薄雲はかかったままです。黄砂の影響もあるのでしょうか。月は高度が低いのでそれなりのシーイングです。それほど悪くないです。
もうすぐ下弦になります。東西の秤動はほぼ中立で北極がこちらを向いています。プラトー、アペニン山脈、中央火口列が日暮れで、長い影を見せています。もう少しするとクレーターが少なめの景色になります。

2022-03-24-1920_4_lapl5_ap26980_convA
月齢:22.072(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 25日4時 20分 8秒
月の位相:264.353°、月の輝面比:54.92%
月の地心距離:369939km、平均との比率:96.238%、月の高度:26.269°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_968727203056196
2022年 3月 25日4時 20分 8秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-0.604°
地球から見た月面中点の月面緯度:3.77°、月面経度:0.054°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.17°、月面経度:-84.08°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月25日04時20分08秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:240)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=240、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-24-1922_4_lapl5_ap5005_conv

2022-03-24-1923_8_lapl5_ap3849_conv

2022-03-24-1924_5_lapl5_ap5005_conv

2022-03-24-1925_1_lapl5_ap4983_conv

2022-03-24-1926_3_lapl5_ap4972_conv



22日から23日にかけてとても寒くなりました。22日は朝から曇りのち雪で夜まで降っていましたが、その後止んで、夜半過ぎからは晴れ間ものぞくようになりました。気温は-2度くらいでびっしりと霜が降りました。月の撮影後、望遠鏡を室内に戻すと結露してしまいました。これまではなるべくそのような状況を避けるようにしていましたが改めて対策を考えたいと思います。なお23日日中は晴れて暖かくなりましたが夕方から曇り、予報ではこの後雨または雪になりそうです。22日未明は晴れていましたが、空にも霜が降りているような透明度いまいちの空でした。シーイングが安定していたのは良かったです。
さて、月面ではガッサンディがちょうど夕暮れで、影の中のクレータの壁が輝いています。アルタイ断崖付近も影が長く伸びています。

2022-03-22-1918_7_lapl5_ap37596_convA
月齢:20.071(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 23日4時 18分 14秒
月の位相:238.037°、月の輝面比:76.469%
月の地心距離:370171km、平均との比率:96.298%、月の高度:32.798°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_500578889508711
2022年 3月 23日4時 18分 14秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:10.689°
地球から見た月面中点の月面緯度:0.7°、月面経度:-1.821°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.23°、月面経度:-59.72°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月23日04時18分14秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-22-1910_5_lapl5_ap3979_conv

2022-03-22-1911_2_lapl5_ap2287_conv

2022-03-22-1912_1_lapl5_ap3975_conv

2022-03-22-1912_9_lapl5_ap3891_conv

2022-03-22-1913_5_lapl5_ap4151_conv

2022-03-22-1914_5_lapl5_ap3030_conv

2022-03-22-1916_7_lapl5_ap4407_conv




このところ、晴れたり曇ったり、雨が降ったりしています。19日は午後から雨で、夜半過ぎに晴れ間がのぞくようになりました。その後20日は日中良く晴れ暖かかったものの夕方から曇って寒くなってきました。変わりやすい天気です。
19日夜というか20日になってから晴れ間がのぞき、満月過ぎの月面が撮影出来ましたが、時折雲が通過してゆっくり撮影出来ませんでした。月の縁はさざ波のようで、ピント位置が良くわかりません。ちょっとピンぼけ気味です。
早くも危機の海の端の日が暮れてゆきます。ラングレヌス、ペタビウスなどの大型クレーターの陰影もはっきりとしています。

2022-03-19-1609_0_lapl5_ap93121_convAT
月齢:16.939(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 20日1時 8分 53秒
月の位相:197.316°、月の輝面比:97.734%
月の地心距離:376010km、平均との比率:97.817%、月の高度:50.95°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_557290018309379
2022年 3月 20日1時 8分 53秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:21.3°
地球から見た月面中点の月面緯度:-4.095°、月面経度:-4.301°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.31°、月面経度:-21.65°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月20日01時08分53秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:8.6210ms(Gain:150)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=150、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-19-1617_5_lapl5_ap3795_conv

2022-03-19-1619_3_lapl5_ap3329_conv

2022-03-19-1621_0_lapl5_ap2423_conv

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2022-03-19-1622_5_lapl5_ap4218_conv

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17日の夜は、ほとんど曇りでしたが時々雲間から月が見える程度の具合でした。その後本格的に曇り深夜から雨が降り出しました。その後とても寒くなりました。
月面はたまに雲間から見えるだけなので、その中で比較的マシなものをスタックしてみました。ピントとかそういうレベルではないですが、欠け具合ぐらいはわかると思います。もうすぐ満月です。

2022-03-17-1118_9_lapl5_ap98586_convATR
月齢:14.738(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 17日20時 19分 13秒
月の位相:169.681°、月の輝面比:99.191%
月の地心距離:384251km、平均との比率:99.961%、月の高度:41.569°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_608819417159747
2022年 3月 17日20時 19分 13秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:22.565°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.156°、月面経度:-5.145°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.36°、月面経度:5.09°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月17日20時19分13秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で272枚)
露出時間等:30.0000ms(Gain:200)露光で272枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8601.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

16日はかなり暖かくなってきました。うっすらと全天に雲がかかっていますが、月はよく見えました。地平に近いところはずっと煙っていますので、たぶんそれほど高い雲ではなく地面から200~300mくらいのところにたまっているのではないかと思います。
月面は嵐の大洋がほぼ全容を表しています。南端ではバイイやシッカートも良く見えています。

2022-03-16-1119_3_lapl5_ap44546_conv
月齢:13.738(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 16日20時 18分 53秒
月の位相:157.556°、月の輝面比:96.213%
月の地心距離:388625km、平均との比率:101.099%、月の高度:53.34°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_939062533070408
2022年 3月 16日20時 18分 53秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:21.407°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.559°、月面経度:-5.118°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.38°、月面経度:17.25°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月16日20時18分53秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:5.9460ms(Gain:218)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=218、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

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15日の夜は風もなく穏やかで綺麗な月が臨めました。空は綺麗に晴れているように見えたのですが、今一つすっきり感がありません。
さて、月齢も進みもうすぐ満月です。虹の入り江、アリスタルコス、ガッサンディが良く見えています。またいつもより南極がこちらを向いているはずです。

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月齢:12.759(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 15日20時 49分 10秒
月の位相:145.983°、月の輝面比:91.444%
月の地心距離:392900km、平均との比率:102.211%、月の高度:69.099°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

2022年 3月 15日20時 49分 10秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:19.233°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.622°、月面経度:-4.8°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.39°、月面経度:29.15°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月15日20時49分10秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:5.6340ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

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このブログでは月面撮影が比較的多く掲載されています。まあ、特に気合を入れて撮影しているというわけではなく、現在メインで使用している鏡筒AL107PHを入手してから晴れていれば何となく日課的に撮影を続けています。光学系はSharpStar(鋭星光学社)のAL107PH(公称口径107mm、焦点距離700mm)にケンコーテレプラスPro300(公称2倍)をつけたもので、APS-Cサイズの撮像面だと、月面がいい具合に全面がおさまります。
撮像素子は当初はEOS60Daで、途中からASI071MC-Coolに変わっています。EOS60Daはメカニカルシャッターなのでスタック用に毎日100枚以上撮影していると、さすがにシャッター寿命が心配なので、電子シャッターのASI071MC-Coolにしたわけです。
拡大用にケンコーテレプラスPro300を用いていますが、これはテレプラスシリーズの中でも望遠レンズ用に設計されたものだそうでただのバーローレンズより良いのではないかと思っています。実際のところは良くわかりません。フランジバックが固定されたカメラマウントなので、拡大率を一定に保つのが容易なのではないかと期待して用いています。
さて、本題の、撮影日数の統計ですが、月齢別のヒストグラムを作ってみました。

月齢別

グラフからわかる通り、新月近くはあまり撮影出来ておらず、満月ころ、上弦のころ、下弦のころが多くて、また、満月前が満月後より多くなっています。天候のせいだけではなく勤務時間帯も関係していると思います。月の公転軌道が楕円なので、新月から満月までの日数は一定ではありません。もちろんそれだけでなく地球の公転軌道とか月や地球の自転軸の傾きなどいくつかの原因が影響しあった結果です。
月の秤動の影響で、同じ月齢でも同じような月面が見られるわけではありません。いくら撮影してもなかなか終わりにはなりません。いずれ拙いものでも写真月面図を作ってみたいものです。

14日はとても暖かな一日でしたが風が強く、望遠鏡がフラフラしてしまいました。東風のようでした。空は薄く濁ったようで透明度シーイングとも良いほうではありません。ローリングシャッター効果で像がくにゃくにゃとまさにクラゲのようです。
月面では虹の入り江からガッサンディ等、姿を現していますが細かな部分の観察は無理でした。

2022-03-14-1035_1_lapl5_ap37347_convATR
月齢:11.707(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 14日19時 34分 43秒
月の位相:133.87°、月の輝面比:84.651%
月の地心距離:397130km、平均との比率:103.312%、月の高度:67.756°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_526960862807169
2022年 3月 14日19時 34分 43秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:15.826°
地球から見た月面中点の月面緯度:-6.346°、月面経度:-4.137°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.4°、月面経度:41.93°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月14日19時34分43秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:8.7920ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -0.3℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

今回は詳細画像は無しです。

ちょっと薄雲です。天候はここしばらく微妙ですね。
月齢9.7の月面はプラトー、コペルニクス、ティコなどが見えます。直線の壁のきれいに見えています。シーイングは細かなさざ波のようではなくゆっくりと大きく揺らいでいるようです。

2022-03-12-1110_7_lapl5_ap29365_convAT
月齢:9.732(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 12日20時 10分 42秒
月の位相:111.876°、月の輝面比:68.63%
月の地心距離:402824km、平均との比率:104.793%、月の高度:76.526°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_681530733209922
2022年 3月 12日20時 10分 42秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:7.118°
地球から見た月面中点の月面緯度:-5.005°、月面経度:-2.109°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.42°、月面経度:65.95°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月12日20時10分42秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:10.5060ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -1.2℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

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どのくらいの月齢が見ごたえがあるかというと、それぞれその月齢以外では見難いような景色があり難しいと思いますが、上弦少し過ぎくらい、ちょうどこのころは上位に挙げられるのではないでしょうか。
11日の夜は、うっかりしていたら薄雲が広がってきてこの少し後では雲に覆われて見えなくなってしまいました。12日は、気温が20℃以上になりそうです。そろそろユキヤナギの花が開くでしょうか。今年は葉ばかりで花が開くのがずいぶんと遅いです。

2022-03-11-1116_1_lapl5_ap26334_convAT
月齢:8.736(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 11日20時 15分 32秒
月の位相:101.031°、月の輝面比:59.567%
月の地心距離:404099km、平均との比率:105.124%、月の高度:66.602°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_322160169406745
2022年 3月 11日20時 15分 32秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:2.113°
地球から見た月面中点の月面緯度:-4°、月面経度:-0.813°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.43°、月面経度:78.08°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月11日20時15分32秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:14.0000ms(Gain:220)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=220、冷却 -7.3℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-11-1118_9_lapl5_ap3304_conv

2022-03-11-1119_6_lapl5_ap4036_conv

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上弦の月は19時45分でしたのでごくわずか過ぎた月です。1時間くらいたてば欠け際の陰影が変わるのが明らかにわかると思います。東西方向ではほぼ中立位置ですね。
薄く霞がかかったような空ですが、シーイングは良く、月縁部の山並みが滑らかに見えます。

2022-03-10-1058_7_lapl5_ap21156_conv
月齢:7.724(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 10日19時 58分 33秒
月の位相:90.089°、月の輝面比:50.077%
月の地心距離:404100km、平均との比率:105.125%、月の高度:59.648°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_780196432466361
2022年 3月 10日19時 58分 33秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-2.973°
地球から見た月面中点の月面緯度:-2.812°、月面経度:0.582°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.44°、月面経度:90.4°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月10日19時58分33秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:14.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

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2022-03-10-1102_2_lapl5_ap3681_conv

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3月8日は天候が悪く、一日飛ばして月齢6.7です。ポシドニウスやキルリス、ティオフィリス、カタリナ、アルタイ断崖は見頃をちょっとだけ過ぎてしまいました。欠け際のクレーターの底には光が当たっておらず暗い穴のようです。
透明度はあまり良くありませんが、気流状態は落ち着いているようで細かなクレーターも見えていました。右半分の月縁部もなめらかに見え、山々の頂が見えているような気になりました。

2022-03-09-1123_1_lapl5_ap16800_conv
月齢:6.741(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 9日20時 22分 56秒
月の位相:79.435°、月の輝面比:40.832%
月の地心距離:402824km、平均との比率:104.793%、月の高度:44.262°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_590206226704193
2022年 3月 9日20時 22分 56秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-7.655°
地球から見た月面中点の月面緯度:-1.538°、月面経度:1.926°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.44°、月面経度:102.37°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月09日20時22分56秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.0000ms(Gain:200)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=200、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-09-1126_2_lapl5_ap2343_conv

2022-03-09-1127_0_lapl5_ap3164_conv

2022-03-09-1128_1_lapl5_ap3419_conv

2022-03-09-1128_7_lapl5_ap2301_conv

2022-03-09-1130_7_lapl5_ap705_conv



月齢は4.7となり、静かの海がほぼ全容を見せています。ラングレヌスや多くの有名どころのクレーターが見やすくなっています。秤動は月の東側が見えやすくなっています。危機の海も心なし丸く見えます。
薄雲が広がっていますが月の撮影にはあまり差し支えありません。天候は下り坂で7日の夜遅くから小雨が降りだしました。8日も一日降ったりやんだりで寒い一日でした。

2022-03-07-0946_8_lapl5_ap15680_convT
月齢:4.674(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 7日18時 46分 41秒
月の位相:56.58°、月の輝面比:22.461%
月の地心距離:396467km、平均との比率:103.139%、月の高度:40.942°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_363184266329932
2022年 3月 7日18時 46分 41秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-15.881°
地球から見た月面中点の月面緯度:1.33°、月面経度:4.306°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.45°、月面経度:127.56°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月07日18時46分41秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:25.0000ms(Gain:230)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=230、冷却 -9.4℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-07-0955_4_lapl5_ap1019_conv

2022-03-07-0954_6_lapl5_ap3252_conv

2022-03-07-0954_0_lapl5_ap3799_conv

2022-03-07-0953_5_lapl5_ap4151_conv

2022-03-07-0952_8_lapl5_ap3247_conv

2022-03-07-0952_2_lapl5_ap711_conv

2022-03-07-0952_2_lapl5_ap711_conv2



夕方、暗くなったころの撮影です。風があり、全体にけっこうぶれていました。Gainを上げて露出時間は短めにしました。ところどころに薄雲があり、霞んでいるようです。引き続き南カスプの先端に注目してみると欠け際から結構離れたところの山頂が光っています。こういうのも面白いですね。

2022-03-06-0948_2_lapl5_ap1465_convAT
月齢:3.675(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 6日18時 48分 5秒
月の位相:45.142°、月の輝面比:14.732%
月の地心距離:392067km、平均との比率:101.994%、月の高度:29.204°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_801683738976721
2022年 3月 6日18時 48分 5秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-18.843°
地球から見た月面中点の月面緯度:2.696°、月面経度:5.059°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.45°、月面経度:139.75°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月06日18時48分05秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:16.0000ms(Gain:260)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=260、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で25%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-03-06-0949_7_lapl5_ap143_conv

2022-03-06-0950_5_lapl5_ap403_conv

2022-03-06-0951_2_lapl5_ap513_conv

2022-03-06-0951_8_lapl5_ap420_conv

2022-03-06-0952_5_lapl5_ap316_conv

2022-03-06-0953_1_lapl5_ap57_conv

2022-03-06-1001_0_lapl5_ap2896_conv


M49に続いて、M59及びM60を撮影しました。この二つは角度で30分も離れていないので同一視野に収まります。中央右の中くらいの楕円銀河がM59で、中央左側の大きめの楕円銀河がM60です。M60のすぐ右にはNGC4647があります。その他にもたくさんのNGC天体やIC天体が写っています。
冷たい風が吹いていて、ガイドがずれるかと思いましたがそれほどでもなかったようです。バックはこれも結構明るいです。

M59M60_20220306ATR

M59(NGC 4621)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E5)
赤経:12h42.0m、赤緯: +11°39′
視等級:9.8等級、視直径: 5.1′ 
距離: 5,900万光年

M60(NGC 4649)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E2)
赤経:12h43.7m、赤緯: +11°33′
視等級:9.8等級、視直径: 7′×6′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年03月06日 22時58分03秒>23時58分22秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-15.4℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

中央がM59で、左下端がNGC4638、右上端の細長いのがNGC4607です。
M59AT2R


中央がM60です。すぐ右上に重なるようにNGC4647があります。右下端がNGC4638です。
M60_AT2R

M49もおとめ座銀河団に属しており、密集している部分から見るとかなり南にずれて見えます。見た目は特に目立ったところのない楕円銀河ですが、天の川銀河とかアンドロメダ銀河に比べるとずっと大きな最大級の楕円銀河だそうです。とてもそうは見えないですが。
空はかなり霞んでいます。特に雲らしいものはないのですが、同じ条件で撮影したものと比べると背景がかなり明るくて画像処理が難しいです。寒さだけはぶり返していますが透明度も冬の季節に戻ってほしいです。

M49_20220306ATR
M49(NGC 4472)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E4)
赤経:12h29.8m、赤緯: +08°00′
視等級:9.3等級、視直径: 9′×7′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年03月06日 21時42分12秒>22時42分31秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.8℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
M49_20220306AT2R

BORG77EDに0.76倍Reducerを付けて、合成焦点距離約388mmでのM42です。M42の周辺を少し広く撮影してみようと思いました。
この光学系も、ピントの合わせ方次第では少しはマシになったような気がします。気の成果も知れませんが。
この付近はとても多くの人々に撮影されていると思いますが、なかなか諸兄のように美しい画像にはなりません。

M42_120SecAT
M42(NGC 1976)(BORG77ED(D:77mm,f:510mm))
星座:オリオン座、種別:散光星雲
赤経:05h35.4m、赤緯: -05°27′
視等級:4.0等級、視直径: 66′×60′ 
距離: 1,500光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月27日 19時36分48秒>20時57分02秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約120.000s露光で40枚撮影(合計80分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:BORG77ED(D:77mm,f:510mm)+0.76倍Reducer(合成焦点距離約388mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-20.6℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(ガイド無し)
画像処理:StellaImage9で40枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3840ピクセル×3200ピクセル(約2.71°×2.26°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

NGC2246というのは、散開星団のクリスマスツリー星団(Christmas Tree Cluster)とコーン星雲(Cone Nebula)を総称して言うのだそうです。場所はバラ星雲の北東でいっかくじゅう座の中央北端あたりです。
クリスマスツリーとしてみるには、上下をさかさまにした方が良いです。コーン星雲は南側の暗黒星雲部分が主体です。
3時間近く露光した割にはあまり画像が良くありません。処理のやり方が稚拙なのでしょうか。空が悪いののでしょうか。

NGC2264_A2T_001-C162-Add-G101
クリスマスツリー星団、コーン星雲(NGC2246)
星座:いっかくじゅう座、種別:散開星団+ガス星雲
赤経:06h41.1m、赤緯: +9°53′
距離: 2400万光年

撮影時刻:2022年02月21日 20時39分36秒>23時34分52秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で169枚撮影(合計169分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-15.4℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(ガイド無し)
画像処理:StellaImage9で169枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

バラ星雲(Rosetta Nebula)は、ベテルギウスとプロキオンの間、ややベテルギウス寄りでやや南にあります。Hαが強く、天体用カメラではよく写る方だと思います。中心付近の散開星団がNGC2244で、その周囲の輝線星雲に4つのNGC番号が付いています。
いつものAL107PH直焦点だと周辺部が入らないので、手持ちの光学系の中から、BORG77ED+0.76倍Reduser(合成焦点距離約388mm)を用いて撮影してみました。大きさは大体良いかなと思いますが、周辺の星像がかなりひどいです。かなり残念です。77EDの使用のためリモート電動フォーカサーの取り付け金具を作り直したのですが、この光学系を今後も使うのはちょっと嫌なので残念です。

Rosetta2022022577EDReD_AT


星座:いっかくじゅう座
赤経 :06h32m
赤緯:+5°03’
視直径:80'×60'
距離:5500光年


撮影時刻:2022年02月25日 20時23分42秒>22時26分28秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で121枚撮影(合計122分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:BORG77ED(D:77mm,f:510mm)+0.76×Reducer(合成焦点距離:約388mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-20.6℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(ガイド無し)
画像処理:StellaImage9で121枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3840ピクセル×3200ピクセル(約2.71°×2.26°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


馬頭星雲(Horse Head Nebula)と燃える木星雲(Flame Nebula)はオリオン座の三ツ星の左端の星(Alnitak)の近くに広がっています。燃える木星雲の方がずっと明るいですが、形状のインパクトがある馬頭星雲(馬の首星雲とも呼ばれるらしい)の方が有名です。どちらも輝線星雲と暗黒星雲が入り混じって美しいです。光学系のせいかAlnitakのハローが大きく写ってしまいちょっと美しさを損なっています。

HorseHead20220224AT
撮影時刻:2022年02月24日 20時47分24秒>22時47分46秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約120.000s露光で57枚撮影(合計114分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-19.8℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で57枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
HorseHead20220224AT2

HorseHead20220224AT3


まだ空が明るいですが、低くなると画像が今以上にボケてしまうので、この辺りで妥協です。
昼間は20度近くまで気温が上がり、空は春霞のようです。
月齢2.6の細い月で、南のカスプの先端が細く伸びて、高い山の先端が照らされています。
露出を多くすると地球照も良く見えます。

2022-03-05-0900_9_lapl5_ap660_conv_A
月齢:2.642(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 3月 5日18時 0分 27秒
月の位相:32.956°、月の輝面比:8.046%
月の地心距離:387067km、平均との比率:100.694%、月の高度:26.498°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_967245531981458
2022年 3月 5日18時 0分 27秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-21.096°
地球から見た月面中点の月面緯度:4.003°、月面経度:5.468°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.45°、月面経度:152.35°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年03月05日18時00分27秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:10.0000ms(Gain:330)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=330、冷却 -9.4℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

南のカスプの先端拡大です。露出も多めにしました。
2022-03-05-0909_2_lapl5_ap1072_conv

以下、拡大画像です。
2022-03-05-0903_2_lapl5_ap229_conv - コピー

2022-03-05-0903_8_lapl5_ap351_conv - コピー

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2022-03-05-0906_0_lapl5_ap185_conv - コピー

2022-03-05-0906_5_lapl5_ap51_conv

最後に地球照の様子です。
2022-03-05-0913_1_lapl5_ap1025_convT



M58はおとめ座銀河団の中では見かけ上、中央やや西側に見えます。これも棒渦巻き銀河ですが、M91?(NGC4548)よりも渦巻き構造が発達しているように見えます。画面下で重なり合いそうなのは、右NGC4567、左NGC4568です。左の方は、右NGC4606、左NGC4607です。他にもいくつか写っています。
日付が変わるころで外気温4℃くらいですこし薄雲が出てきました。この後でM49の撮影を試みたのですが、薄雲が増えてきたのと、そこへ近所の国立環境研の大気観測用YAGレーザー光線が重なりしばらく撮影休止、そうこうしているうちに雲が厚くなりM49の撮影は断念しました。週前半の予報ではもう少し雲の切れ間があると期待したのですが、残念です。

M58_20220303ATR
M58(NGC 4579)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:棒渦巻銀河(SBc)
赤経:12h37.7m、赤緯: +11°49′
視等級:9.8等級、視直径: 5.4′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年03月04日 00時41分20秒>01時45分42秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で64枚撮影(合計64分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.1℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で64枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

M58_20220303AT2R

3月に入ってすこし暖かくなり霞のせいか透明度が悪くなってきました。60秒露光でもバックグラウンドが120秒より明るくなっています。
M91は所在のわからないメシエ天体の一つです。諸説ありますが。NGC4548だという説がこの頃有力だそうです。画面の右側にあるのはM88です。左下にあるのはNGC4571ですが、こちらがM91ではないかという説もあるそうです。
M91?(NGC4548)は棒渦巻き銀河で、中央部の棒部分から細く渦巻き構造が伸びているのがわかります。

M91p_20220303ATR
M91?(NGC4548)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:かみのけ座、種別:棒渦巻銀河(SBb)
赤経:12h35.4m、赤緯: +14°30′
視等級:10.8等級、視直径:3.7′x3.2′
距離:5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年03月03日 23時25分12秒>00時29分35秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で64枚撮影(合計64分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-15.4℃)(カメラ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で64枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

M91p_20220303AT2R


M90もおとめ座銀河団に属する渦巻銀河です。斜めから見た形になっています。若干、暗黒帯も見えます。今回は、ガイド状態が悪くて、星像が変です。うまくコンポジット出来ていないようです。
亀の子ガイドのMGENですが、どうも主鏡の像とずれがあるようです。原因検討しないといけないですね。

M90_001-C029-Add-G109_ATR
M90(NGC 4569)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:渦巻銀河(Sb)
赤経:12h36.8m、赤緯: +13°10′
視等級:9.5等級、視直径: 10′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月26日 00時38分53秒>01時39分04秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約120.000s露光で29枚撮影(合計58分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-19.8℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で29枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

M90_001-C029-Add-G109_AT2R

2月後半は晴天に恵まれました。25日も良く晴れました。引き続き、おとめ座銀河団のメシエ天体の撮影です。M89はE0の楕円銀河であまり特徴もありません。個々の楕円銀河のちがいを見るにはもう少し大きめの光学系が必要かもしれません。画面の上に半分引っかかっているのはM90です。

M89_20220225ATR
M89(NGC 4552)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E0)
赤経:12h35.7m、赤緯: +12°33′
視等級:9.8等級、視直径: 4′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月25日 23時33分20秒>00時33分31秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約120.000s露光で30枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-19.8℃)(ボディ側にL-eNhanceフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(ガイド無し)
画像処理:StellaImage9で30枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
M89_20220225AT2R

2月後半は比較的よく晴れていたので、少し貯め撮りができました。なるべく早めに画像処理して掲載してゆきたいと思います。
M88は2月25日未明にM87に次いで撮影したものです。M88は斜めから見た渦巻銀河でおとめ座銀河団に属しています。左端に幻のM91?(NGC4548)が写っています。こちらは棒渦巻き構造が良く見えます。この辺りは様々の系外銀河がたくさんあり、なれないと間違ってしまいそうです。

M88_001-C032-Add-G106A

M88(NGC 4501)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:かみのけ座、種別:渦巻銀河(Sc)
赤経:12h32.0m、赤緯: +14°25′
視等級:9.5等級、視直径: 7′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月25日 00時36分35秒>01時40分48秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約120.000s露光で32枚撮影(合計64分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-20.6℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(ガイド無し)
画像処理:StellaImage9で32枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:3200ピクセル×3840ピクセル(約1.25°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。
M88_001-C032-Add-G106ATR

ウルトラマンはM78星雲から来たことになっていますが、最初の設定では、M87星雲から来たことになっていたという話を聞いたことがあります。それがM87よりM78の方がゴロが良いのでM78星雲になってしまったとか。
M78星雲は輝線星雲で、高度生命体が発達しそうにありませんが、M87はおとめ座銀河団の中心に位置し、それを取り囲む球状星団が天の川銀河の数10倍以上と言われており、規模的に光の国にふさわしいと思います。またおとめ座A電波源という強い電波天体でもあります。
皆様はどちらが光の国にふさわしいとおもいますか?
とはいっても、楕円銀河は撮影しても特徴があまり出ないものです。今回の撮影では、撮影前後でカメラセンサーのゴミが動いたらしく、フラット画像での補正がおかしくなっています。いずれ再挑戦したいと思います。
なお、この辺りはおとめ座銀河団になり、M87以外にもかすかな系外銀河がたくさん写っているようです。

M87_LPRN_AL107PH_ATR
M87(NGC 4486)(AL107PH)
星座:おとめ座、種別:楕円銀河(E0)
赤経:12h30.8m、赤緯: +12°24′
視等級:9.6等級、視直径: 7′×7′ 
距離: 5,900万光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月24日 23時28分28秒>00時28分48秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9でFITS画像を合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-19.8℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:2560ピクセル×3840ピクセル(約1°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

M87_LPRN_AL107PH_AT2R


M3は比較的大きめの球状星団です。実直径が100光年くらいで約50万個の恒星が含まれているそうです。りょうけん座は系外銀河の多いかみのけ座の近くにあります。かみのけ座とおとめ座の近くは系外銀河がおおく近くにはあまり球状星団などはありません。
21日の週は晴天が続き、星雲星団の撮影を楽しむことができました。背景の空の明るさが他の季節とは違ってずっと暗いと感じました。
明け方の空にはまだ下弦近い月が残っていて、夜半前より少し明るいですが、それでもあまり影響はないように思えます。

M3_20220221BTR
M3(NGC 5272)(AL107PH(D:107mm,f:700mm))
星座:りょうけん座、種別:球状星団(VI)
赤経:13h42.2m、赤緯: +28°23′
視等級:6.9等級、視直径: 10′ 
距離: 33,900光年
参考:https://www.astroarts.co.jp/alacarte/messier/intro6-j.shtml 

撮影時刻:2022年02月21日 00時21分37秒>01時20分56秒(最初と最後のコマの撮影終了時間)
露出:約60.000s露光で60枚撮影(合計60分)、StellaImage9で合成、DARK、FLAT画像あり
撮影光学系:AL107PH(D:107mm,f:700mm)
カメラ:ASI071MC-Cool(Gain=350)(冷却温度=-14.1℃)(ボディ側にLPR-Nフィルター)
架台等:AZ-EQ6GT恒星時駆動(MGENガイド)
画像処理:StellaImage9で60枚スタック処理後、SI9でトーンカーブ調整等
トリミング:2560ピクセル×3840ピクセル(約1°×1.5°)
撮影場所:自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

下は0.5x0.5°(1280x1280ピクセル)にトリミングしたものです。

M3_20220221BT2R


月がとても低いです。日の出少し前ですが、高度10°もありません。白道がかなり寝ているせいです。金星ははるか上空で輝いています。
あまり月面のクレータも良くわかりませんね。このくらいの月齢のちゃんとした撮影は半年後に頑張りたいと思います。
日中は暖かさを感じるくらいで、晴天でしたが夕方から曇りがちになってきました。予報では間もなく一時的に回復しその後はしばらく曇り~雨模様のようです。新月を過ぎたら夏の天の川も撮影したいです。

2022-02-27-2040_5_lapl5_ap1082_conv
月齢:26.62(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 2月 28日5時 40分 8秒
月の位相:322.007°、月の輝面比:10.596%
月の地心距離:368197km、平均との比率:95.785%、月の高度:9.281°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_830900754651880
2022年 2月 28日5時 40分 8秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-13.73°
地球から見た月面中点の月面緯度:5.95°、月面経度:1.505°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.47°、月面経度:-140.36°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年02月28日05時40分08秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:15.8760ms(Gain:350)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8667.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=350、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

しばらく晴天が続きましたが、昨夜は雲に覆われる時間帯もありました。今後月曜28日夜ころから下り気味のようです。その後しばらく不安定な天気が続きそうです。今夜はまだ晴れそうですが月曜は朝早くから出勤です。
さて、月はかなり細くなってきています。新月は3月3日未明になりますので、およそ4日後です。ガッサンディやアリスタルコスが夕暮れです。

2022-02-26-2045_0_lapl5_ap430_conv
月齢:25.623(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 2月 27日5時 44分 35秒
月の位相:308.656°、月の輝面比:18.768%
月の地心距離:367798km、平均との比率:95.681%、月の高度:16.905°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_287801788008333
2022年 2月 27日5時 44分 35秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-8.374°
地球から見た月面中点の月面緯度:5.08°、月面経度:0.271°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.48°、月面経度:-128.21°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年02月27日05時44分35秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:22.0000ms(Gain:300)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8601.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=300、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)

2022-02-26-2042_8_lapl5_ap98_conv

2022-02-26-2042_3_lapl5_ap427_conv

2022-02-26-2041_6_lapl5_ap538_conv

2022-02-26-2041_1_lapl5_ap524_conv

2022-02-26-2040_6_lapl5_ap380_conv

2022-02-26-2039_9_lapl5_ap834_conv


昨日より少し早めに目が覚めましたが、それでもぎりぎり日の出前です。空の明るさが刻々と変わっていくのがわかります。月の赤緯はほぼ最南で、南中高度でも30度を下回っています。拡大してもあまり細かなところは見えてきませんが透明度が良いので見た目は結構すっきりしています。
虹の入り江が日暮れになっています。南部はクレーターがまだ多いですが、中部から北部は海の微細な褶曲が見られます。

2022-02-25-2057_7_lapl5_ap172_conv
月齢:24.632(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 2月 26日5時 57分 15秒
月の位相:295.437°、月の輝面比:28.524%
月の地心距離:368268km、平均との比率:95.803%、月の高度:24.31°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_261244801281802
2022年 2月 26日5時 57分 15秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:-2.42°
地球から見た月面中点の月面緯度:3.9°、月面経度:-0.884°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.49°、月面経度:-116.13°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年02月26日05時57分15秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:14.5670ms(Gain:220)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8601.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300, UV/IRCutフィルタ
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=220、冷却 -9.4℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


2022-02-25-2059_7_lapl5_ap1061_conv

2022-02-25-2100_5_lapl5_ap774_conv

2022-02-25-2101_2_lapl5_ap869_conv

2022-02-25-2101_8_lapl5_ap728_conv

2022-02-25-2102_5_lapl5_ap719_conv

2022-02-25-2103_1_lapl5_ap375_conv



昨夜(今朝?)は遅くまで春の小宇宙を狙っていた後、仮眠して朝暗いうちに起きるつもりが寝過ごしてしまいました。もう太陽が昇ってきています。さながら吸血鬼のように朝の光に負けそうです。
さて、仮眠前には昇って来たばかりでオレンジ色をしていましたが、今は青空の中、白っぽく見えている下弦を過ぎた月です。
ピントが合わせづらいです。コペルニクスがもうすぐ夕暮れです。本日は詳細画像は無しです。

2022-02-24-2133_6_lapl5_ap278_conv
月齢:23.657(AL107PH+2xTeleplusPRO300)
2022年 2月 25日6時 32分 58秒
月の位相:282.538°、月の輝面比:39.146%
月の地心距離:369409km、平均との比率:96.1%、月の高度:29.69°
以上、http://www.moonsystem.to/checkup2.cgiによる。

planet_spin_991196883843026
2022年 2月 25日6時 32分 58秒の月の自転軸(中央標準時ΔT=70s)
月の自転軸の北極方向角:3.475°
地球から見た月面中点の月面緯度:2.512°、月面経度:-1.896°
太陽から見た月面中点の月面緯度:-1.5°、月面経度:-104.25°
以上、http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon_spin.cgi  による。

撮影日時:2022年02月25日06時32分58秒(中央時刻、JST)ころ(RAW16、SER形式で512枚)
露出時間等:25.8230ms(Gain:101)露光で512枚撮影(SharpCapVersion=4.0.8601.0で記録、SER形式)
望遠鏡:AL107PH (D107mm、f700mm)+2xTeleplusPRO300、UV/IRカットフィルター
架台:AZ-EQ6GT月速度駆動
カメラ:ZWO ASI071MC-Cool(Gain=101、冷却 -10℃)
画像処理:AutiStakkert3で10%を自動選択してスタック合成及び先鋭化処理、GIMPでレベル・彩度調整等
トリミング:2987ピクセルx2987ピクセル(約35'×35')
場所 自宅スカイバルコニー観測所(つくば市)


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